「やり直し」を経済学で考えると（オイコノミアを見て）

先日のオイコノミア（又吉さんと大竹先生が出ているＥテレの番組）でタイトルのことを伝えていた。
ゲストには最近離婚された小倉優子さんも出演されていた。

「やり直し」と一口に言っても人生にはいろんな場面でいろんな「やり直し」がある。
番組で取り上げていたのは、人生の２大イベントと言うべき、「就職」と「結婚」についてであった。

苦労してつかんだ就職口をかりにブラック企業だとしても辞めるには勇気がいる。辞めた先の人生が見えないからだ。
また、一度好きで結婚した人と別れることも勇気がいる。特に子どもが生まれていれば尚更である。

番組では、そうした勇気を発揮した３人（小倉優子さんを含む）が発言されていたが、３人とも現在の状況をがまんしているより、やり直した方が未来が開けると感じたようだ。

そのことを経済学的に説明するのが番組の趣旨だが、

１　サンクコストのバイアス

　これは、過去に支払ったお金や時間を取り戻そうとして、過去にしがみつくことを言うらしい。

２　現在バイアス

　これは、計画は先延ばしして、今は楽をしたいと考えることらしい。

　バイアスというのは、そうした考えの偏りが生まれることだと自分では理解しているが、
　これら２つのことは人間が普通持っている傾向らしい。

　だから、就職や結婚のような大事なことはやり直すのがとてつもなく難しい。
　その迷っている気持ちを後押ししてくれる何かが必要みたいだ。

　それは、家族や友達の言葉であったり、何か超自然的な神の気配であったりするのだと思う。

　「やり直す」には自分一人の力だけでは難しい。誰かの協力を得ること。
　
　しかし、成功を信じて歩み出すのは、自分しかいない。

　大きな目標は、小さな成功の積み重ねから。