昨夜22時45分から30分放送されていたNHKのストーリーズという番組。
私は、何気なくチャンネルを変えて、たまたま見た(最初の部分は見ていない)のだが、オストメイトの方の気持ちが少しだがわかった気がした。
オストメイトと聞いても、意味がわからない方のために説明をすると、オストメイトとは病気やけがにより、排便や排尿が自然に出来ずに、人工肛門や人工膀胱(ストーマという)を腹部につけて生活されている方のことで、現在日本には約21万人(つまり600人に1人の割合)の方々がいらっしゃるとのことだ。
昨夜放送されていたエマ・大辻・ピックルスさん(以下エマさんと呼ばせていただくことにする)は難病により昨年9月に人工肛門を造設されたようだ。
エマさんはとてもきれいな方で、かつ、法学にも詳しい医師である。
オストメイトになってしばらくは、気持ちが外に出られない感じだったみたいだが、外国で同じ境遇の方が水着のモデルとして活躍されていることに感動し、生きていることを喜び、日本でもそのように元気に生活していきたいとの願いから、自分もモデルとしての道も歩んでおられる。
番組では、エマさんが便をためておくパウチについて、外から中が見える点を改善してほしいとメーカーに提案したり、同じオストメイトである少女に外からパウチの中が見えないシールを作ってあげたりする場面が放送されていた。やはり、毎日の生活で他人にはわかってもらえない「辛さ」がかなりあるなあと思った。
オストメイトの方は、外見からはパウチがわからにようにしているため、周囲の人は気づきにくい。
トイレで長い時間入っているとしたら、オストメイトの方かもと配慮することは必要である。
なお、私はこの件と無関係ではない。7年前に直腸がんの手術をしたわけだが、もう少し肛門に近いところにがんができていたら、人工肛門になっていたかもしれないと医師に言われたのである。
つまり、誰でもが、その可能性を持っているだと思い配慮することが重要だと思う。