トンボのお礼
昨日のこと、校舎の廊下の突き当り右側の窓に、ジジジジジと羽を動かして動けないでいるトンボを発見した。ふつうのトンボではなく、ヤンマ系の大きなトンボのようである。
どうやら、学校に迷い込んで行き場を失ったみたいだ。
すぐにでも助けてやりたいところだが、窓のロックがかかっている位置は高くて手が届かない。脚立にでものるしか無理な所だ。
何か良い方法はないかと考えていると、ちょうどロックをはずせる程度の棒を発見。
それで、ロックをはずしてあげたが、そこから逃げずに別のところへ移動して、またジジジジジ。
でも、そこの窓のロックは手が届く。
それで、窓を開けてあげると、2、3度ガラスに当たるが出ていった。
そして、しばらくすると、くるりと向きを変えてこちらに飛んできて、お礼でもするかのように頭を下げて飛んで行った。素晴らしいスピードで。
元気にやっていけよ!と心の中で叫んだ。
なんだか、嬉しい瞬間であった。