本日、図書館で借りたこの本を読み終わった。
何気なく借りた本だったが、中身はとても濃かった。
前回がちょうど2000回目の投稿であったが、特に気の利いたことは書けなかったが、今回(2001回目)は本当に素晴らしい本に出会えた気がするので、未読の方にご報告しておきたい。
タイトルにあるように、ふだん使っている「ありがとう」という言葉。
言われるのは嬉しいものだが、こちらからすぐに言えないこともある。
また、言われたときにどう返事するのかもまだよくわかっていない。(どういたしましては何となく言うのが重いのだ)
しかし、この言葉こそ「魔法の言葉」で何回も何回も言う事により、不思議なパワーが発せられたり、得られたりするという。
どういうふうに凄いのかは、実際にこの本を読んでみてください。
その他、この本には、68のエッセー風の文章が書かれていて、そのどれもが「幸せ」に関係のある内容である。
特に気になったのは、「不幸」は「幸せ」の前半分という言葉。
今まで、「不幸」は「幸せ」の反対概念だと思っていたが、そうではなく、例えば、空腹と言う「不幸」があってこそ、おにぎり1個(ブログ作者が加えたもの)でもおいしいという「幸せ」を得ることが出来るという。
また、「幸せ」になる人は、大きな数字を達成したその先に「別の価値観」を見出した人という言葉。
成績でも売り上げでも数字が大きいのが「幸せ」と思っていたが、大きくすることはどこまで行っても無理で、満足できない。しかし、逆の発想で欲することをゼロにすれば、(つまり、足りていると満足すれば)「幸せ」になれるという。
ただ、このあたりは、我慢しているようでもあり、私としては、すぐには賛成できないが。
「頼まれごとをして、喜ばれる存在」になるっていうのも保留付きながら気にかかる言葉です。
いずれにしても、この本は購入して熟読するに値すると思います。
自分もいつかこのような本を自分の「幸せ」の基準で書いてみたいものです。
なお、作者の小林正観氏は1948年生まれで、年間300講演するくらいの有名人だったそうですが、残念ながら2011年に亡くなられたようです。この本は没後に出版されたものですが、講演録のようで非常に読みやすかったです。