11月13日、私と妻は平城遷都1300年記念事業「平成万葉・千人一首」編さん事業完成記念式典に出席するため、奈良県橿原文化会館へ行きました。
これは、私の唯一の自慢になるのですが、実は、私は川柳の部で、この千人一首に10年前に選ばれて、今日は完成した本を受け取ることができることに期待して行ったのです。
会場に着くと、さっそく本をいただくことができました。完成した本は、青い和紙の表紙に
「平成万葉・千人一首」というタイトルで、その帯には千年たったら、古典になる。と書いてありました。「古典になる」というのはオーバーだけど、まあ、参考書くらいになったら嬉しいな(他の人には悪いですけど)という気持ちです。
入選した川柳は以前ブログに書いたかと思いますが、 「生き生きて 夢が 真(まこと)に 変わるまで」 というもので、当時橿原にワールドカップのキャンプ地招致の仕事で単身赴任していた際、締切最終日に、急に思いついて、メールで投稿したことを覚えています。あの頃の自分は招致せねばと意気込んでいたことを思い出します。
それが、こうして、こんなに大きな本という形になったことに感動です。全国6万4242作品から1000が選ばれ、その中の1作品になれたということは非常に名誉なことです。私の川柳の選者である時実新子先生(この方を恥ずかしいことに私は知らなかったのですが、実は川柳界の第1人者とウィキペディアには載っています。)は惜しいことに3年前に逝去されているとのことでした。合掌。
式典では、4部門(短歌、俳句、川柳、自由詩)のグランプリ1作品の表彰等がありました。
特に印象に残ったのは、短歌のグランプリの 「すれちがう 人をしずかな 落葉(らくよう)とおもう枯葉を 踏みしだくとき」 という作品です。般若心経にも似た人生の無常観を感じさせてくれます。
川柳の部のグランプリは 「もういいか 共に白髪が はえたから」 というものでした。
私も妻と結婚して25年。このような心境です。