今日のクローズアップ現代で、リクエスト食のことを取り上げていた。
リクエスト食って何のことだかわかりますか?学校給食で、子どもたちが食べたいってリクエストするのもそう呼ぶかもしれませんが、今日取り上げていたのは、食道がんとかで、食べることが難しい患者さんに亡くなる前に、「自分が一番食べたい」と思う物を食べたい人と一緒にたべさせてあげる取組のことだそうです。
ふだん、何でも食べられる人にとって、「自分が一番食べたいもの」は高級なよだれが出そうなものになるはずです。しかし、死と対峙して思うものは「おふくろの味」だったり、「白い炊きたてのごはん」であったり、どうしても思い出と一緒にしか語れないもののようです。
Kさんにとっては「ばってら」が本当に空腹時の支えであったようであり、Yさんにとっては「鍋物(とくにすき焼き)」が奥さんとの思い出だったわけです。
ここで、自分なら何を食べるか考えてみるのは大切なことです。
それこそ、自分の人生で「大切にしてきたもの」なのです。
自分だったら、「かにすき」か「手巻き寿司」かな?なんて、考えました。
がんになっても、痛みを抑える薬はあっても、食欲を増進する、食べさせることができる薬は今のところなさそうです。
せっかくの願いを叶えてもらっても、一口食べるがやっとで、5日後くらいで他界されていました。でも、それでも、本当に「ありがとう、感謝しています」と言っていました。
人間、笑って、好きな人に囲まれてなくなりたいものです。 合掌