タイヤ商売「風林火山」の風まかせ 「孫子」が参考になりますよ！

南岸低気圧の影響で大雪が心配されていましたが
今回はどうやら低気圧が陸地から離れて東進した為
この東海地方も関東地方も大雪にならず大きな混乱にはならなかったようです。
降雪予報でしたので「あわよくば・・・・スタッドレスが売れるかも」は
見事外れました。

節分を過ぎて立春を向かえて　
店もスタッドレスモードの品揃えから
夏タイヤの準備が始まります。

この時期はちょうど端境期といった感じて
タイヤ小売店の店頭は「閑」な時期で
休めなかった年末の代わりに　従業員の休みを増やしリフレッシュの期間としたり
業界の情報収集に出向いて先行きの動向をさぐるったり
どうやって変化に対応するか考えて対策を講じたりする
「動」に対して「静」の期間でもあります。


繁忙期という「動」の期間に対して　
非繁忙期という「静」の期間が　
比率と４ヶ月：８ヶ月＝１２ヶ月というのが
この地方のタイヤ販売店の傾向であるのは
スタッドレスタイヤ比率の上昇がもたらしていると
統計上からもはっきりしています。

「静」の時期に売ろう売ろうと焦っても手の打ちようがありません
寝ている・遊んでいる・学ぶというありがたい期間です。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


そういう場合　
先人は何を考え　
どうやって意思疎通をはかり
厳しい時代を生き抜いたのでしょうか？

日本史の中で一番厳しい時代に活躍した戦国大名
武田信玄公が旗印にした「風林火山」に　
ひとつのヒントがあると感じます。
「其その疾はやきこと風の如ごとく、其の徐しずかなること林の如く、
侵掠しんりゃくすること火の如く、動かざること山の如し」



なるほどなるほど　
「寒風が吹いてきたら急いでスタッドレスタイヤを準備し　寒風がやめばサッとしまってしまう。」
「風がやんでいるなら動きを止め風が吹くまでじっとしている。」
「お客様が多数いらっしゃる時は　スタッフも増員しその需要に火の燃え盛る勢いで切り盛りする。」
「勢いが弱まればスタッフも減らして　経費も節約し泰然と過ごす。」

タイヤ商売に参考になりますね！

長年このタイヤ業界の最果ての端っこで
スモールタイヤ商売として生き延びるていますが
先人の智恵を拝借するととても参考になります。

一番戒めなければいけないのは自分の心です、
見栄や外聞に捉われては自分を見失います。
商売を競争と勘違いするのは滅びの道です、
無理な販売で体力を失います。
人とは違う選択をするのは勇気がいります、
皆が賛成する事は上手くいきません。
焦ることが一番ダメです、
山のように泰然とするのは度量でしょうか
私はここが足らないかもしれません。

生き残ることが第一で　競争の土俵に上ることなく
「逃げる・隠れる・ズラス・死んだ振りする・化ける」て
かっこ悪くていいのです。

「孫子」はけっして戦う事を勧めていません
戦わずして勝つことが最高としています。
そういった先人の智恵に学ぶ事が出来るのは
「静」の期間があるお陰です。
そのうち　新しい風がどこからともなく吹いてきますから。
風が吹くまで待ちましょう　忍耐力も養えますよ。

タイヤ商売　春の風は２月２４日（私の誕生日）頃から吹き始めます！
この風は最終的には洗車・コーティング車美容業へ連れて行ってくれるはずです。
逃げる・隠れる・騙す・化ける弱者の選択かも。