「整体師になりたい」
先日患者さんに相談をいただきました。
この仕事は直接相手と接し、不調の解消や体調を整えるので、
感謝されてお金を得る印象があると思います。
この方以外にもこうした相談は多くあります。
見た目は確かにそうですし、実際その通りですが、
相手の要望に応え喜んでもらいお金を得るのなら、
たいていの仕事がそれと同じです。
医療関連に就きたいという何かしらの訳があり、
心身に興味があれば、この整体師という仕事も確かに
一つの選択肢です。
しかし、数ある手わざ療法のうち、
現状最も立場や評価が低いのが整体師、カイロプラティック、
リフレクソロジーなどの民間資格療法です。
例えば接骨院は柔道整復師という国家資格の場合
現在は保険が利くので安い自己負担で治療を受けられるので
患者はたくさん来ます。
また、按摩指圧マッサージ、鍼も国家資格。
一般に施術料は全て実費ですが医師の同意書があれば
保険適用もあります。
対してその他民間資格の手わざ療法は保険は使えません。
わたしの行う整体も同じです。
料金は全て実費をいただくので、
国家資格以上の何かを持っていないと太刀打ちできません。
技や効果などの国家資格をしのぐ何かを。
そうなると、かなりの努力と研鑽が必要です。
広告などで短期間で習得できるなどと宣伝しているものを
勉強すればやっていけるとは思わないほうがいいです。
また、期間が長いスクールなら良いとも限りません。
何を学べばいいかとなると説明しようがないほど、
沢山あって、それはスクールですべて教えてくれません。
それは自分で作りあげていくことといえるかも知れません。
ですので、民間資格の手法を生業にしたいという方がいても
まずその辺の資格、保険、技術、経営的問題などをしっかりと
認識したうえで決めていただかないとなりません。
ならば、接骨院や鍼灸按摩マッサージなどの
国家資格なら安定した収入としてやっていけるかというと
それも難しいことを覚悟しておいたほうがいい。
接骨院は最近、その数は急激に増加し競争が激しくなっています。
柔道整復師 国家試験受験者、合格者は
2001年受験者1334人、合格者1041人
2002年受験者1439人、合格者1128人
2003年受験者2454人、合格者2108人
2004年受験者3000人、合格者2215人
2005年受験者4122人、合格者2902人
2006年受験者5127人、合格者3755人
2007年受験者5944人、合格者4416人
2008年受験者6702人、合格者5069人
2009年受験者6772人、合格者4763人
2010年受験者7156人、合格者5570人
10年前は年に1000人くらいの合格者だったのが最近は5000人です。
統計では
コンビニは全国で今約42900店。ここ10年で9000店増えていますが
その増加は年に900店の増加。
柔道整復師資格者はここ10年で約33,000人の増加です。
接骨院の数は資料があまり無く、平成12年に24500軒。
平成20年が34839軒。
8年間で10300軒、おおよそ年間平均約1300軒ずつの増加。
このままですと接骨院の数はコンビニの店舗数を上回る勢いです。
この状況ですから接骨院同士、患者の取り合いはもちろん、
せっかく3年の勉強をして、国家試験に受かり、開業しても
激しい競争で生活できないということになりかねません。
それが根底にあるのか、接骨院の保険不正請求、水増し、架空請求など
患者がいなくても保険を騙し取ることが時々ニュースなどで
取り上げられているのも、競合が多くなりすぎたという事情からと
思われます。
そのため接骨院の保険適用が今後問題になる可能性はあります。
接骨院に限らず、鍼灸按摩マッサージや民間療法士は
独立開業を目指す人が多く、
このような状況での個人経営はかなり厳しいことだと認識してください。
その厳しいなかでも、私自身はこの仕事に誇りをもっています。
私の仕事をみて、「整体師になりたい。」と言ってくれるのだとすれば
とても嬉しいことですが、そうなのかとは聞けませんでした。
先日患者さんに相談をいただきました。
この仕事は直接相手と接し、不調の解消や体調を整えるので、
感謝されてお金を得る印象があると思います。
この方以外にもこうした相談は多くあります。
見た目は確かにそうですし、実際その通りですが、
相手の要望に応え喜んでもらいお金を得るのなら、
たいていの仕事がそれと同じです。
医療関連に就きたいという何かしらの訳があり、
心身に興味があれば、この整体師という仕事も確かに
一つの選択肢です。
しかし、数ある手わざ療法のうち、
現状最も立場や評価が低いのが整体師、カイロプラティック、
リフレクソロジーなどの民間資格療法です。
例えば接骨院は柔道整復師という国家資格の場合
現在は保険が利くので安い自己負担で治療を受けられるので
患者はたくさん来ます。
また、按摩指圧マッサージ、鍼も国家資格。
一般に施術料は全て実費ですが医師の同意書があれば
保険適用もあります。
対してその他民間資格の手わざ療法は保険は使えません。
わたしの行う整体も同じです。
料金は全て実費をいただくので、
国家資格以上の何かを持っていないと太刀打ちできません。
技や効果などの国家資格をしのぐ何かを。
そうなると、かなりの努力と研鑽が必要です。
広告などで短期間で習得できるなどと宣伝しているものを
勉強すればやっていけるとは思わないほうがいいです。
また、期間が長いスクールなら良いとも限りません。
何を学べばいいかとなると説明しようがないほど、
沢山あって、それはスクールですべて教えてくれません。
それは自分で作りあげていくことといえるかも知れません。
ですので、民間資格の手法を生業にしたいという方がいても
まずその辺の資格、保険、技術、経営的問題などをしっかりと
認識したうえで決めていただかないとなりません。
ならば、接骨院や鍼灸按摩マッサージなどの
国家資格なら安定した収入としてやっていけるかというと
それも難しいことを覚悟しておいたほうがいい。
接骨院は最近、その数は急激に増加し競争が激しくなっています。
柔道整復師 国家試験受験者、合格者は
2001年受験者1334人、合格者1041人
2002年受験者1439人、合格者1128人
2003年受験者2454人、合格者2108人
2004年受験者3000人、合格者2215人
2005年受験者4122人、合格者2902人
2006年受験者5127人、合格者3755人
2007年受験者5944人、合格者4416人
2008年受験者6702人、合格者5069人
2009年受験者6772人、合格者4763人
2010年受験者7156人、合格者5570人
10年前は年に1000人くらいの合格者だったのが最近は5000人です。
統計では
コンビニは全国で今約42900店。ここ10年で9000店増えていますが
その増加は年に900店の増加。
柔道整復師資格者はここ10年で約33,000人の増加です。
接骨院の数は資料があまり無く、平成12年に24500軒。
平成20年が34839軒。
8年間で10300軒、おおよそ年間平均約1300軒ずつの増加。
このままですと接骨院の数はコンビニの店舗数を上回る勢いです。
この状況ですから接骨院同士、患者の取り合いはもちろん、
せっかく3年の勉強をして、国家試験に受かり、開業しても
激しい競争で生活できないということになりかねません。
それが根底にあるのか、接骨院の保険不正請求、水増し、架空請求など
患者がいなくても保険を騙し取ることが時々ニュースなどで
取り上げられているのも、競合が多くなりすぎたという事情からと
思われます。
そのため接骨院の保険適用が今後問題になる可能性はあります。
接骨院に限らず、鍼灸按摩マッサージや民間療法士は
独立開業を目指す人が多く、
このような状況での個人経営はかなり厳しいことだと認識してください。
その厳しいなかでも、私自身はこの仕事に誇りをもっています。
私の仕事をみて、「整体師になりたい。」と言ってくれるのだとすれば
とても嬉しいことですが、そうなのかとは聞けませんでした。