「よっこらしょ」

施術が終わって「では、起き上がってください。」と
声をかけると、
「よっこらしょ」と声を出して起き上がる方がいます。

「よっこらしょ」と言葉をだして体を動かすのは
とても良いことだと私は思います。
いわゆる気合です。

空手とか柔道などの武道の「エイッ」「トリャー」と発する気合と
同じと思っていいかと思います。
発声のタイミングに動作のタイミングをあわせるようにすることで
力の加減をコントロールするわけです。
その気合は文字の通り、
気持ちのタイミングや状態と、動作を合わせるということです。

スポーツでは、良く使われることですが、
日常生活でもけっこう活用していることが多いはずです。
「よっこらしょ」の
「よっ」の部分だけ使ったりして物を持ち上げる。
つまり力をいれるときの気合。

「よっこらしょ」の「こら」は力の維持。
細かい作業のときに「うううーーーー」とうねったり
する状態と同じと思います。

そして「よっこらしょ」の「しょ」は脱力。
気を抜くとき「ふうー」と声を出したりしているときと同じです。

つまり「よっこらしょ」の言葉には
力を出す、維持する、脱力するの３つの動作が連続して
動作、言葉、気持ちを合わせるわけです。

心と体を合わせる「気合」。
心と体が離れているから不調を起こすなら、
この気合を活用するといいかもしれません。