花粉症対策資料です。一部割愛しています。
当院では毎年1月に花粉症モニターを募集しています。
整体で花粉症の改善を検証するのですが
年明けに募集をしますのでお見逃し無く。
花粉の量なども当然参考にするので、このようなデーターも
集めています。
けっこうなデーター量なので興味あればご参考に。
株式会社ウェザーニューズ 発行日 : 2010年07月02日
700台の花粉観測機と2万人の花粉症状を分析
2010年花粉シーズンにおける傾向まとめ発表
今年の飛散量は昨年の3割程度で、6割の人が“楽だった”ことが判明
株式会社ウェザーニューズは、
2010年花粉シーズンにおいて一般の方と共に展開した
「花粉プロジェクト」における花粉症及び、
花粉飛散に関する結果をまとめ発表しました。
2010年は、
これまで以上にきめ細かい地域レベルでの花粉観測を
一般、企業、病院の方々と試みました。
今回の発表には計測された花粉飛散データに加え、
花粉プロジェクトに協力した約2万人の花粉症データ及び、
シーズン中に実施した花粉シーズンに関する調査結果を加え分析を行っています。
2010年の花粉飛散傾向
2010年は全国的に昨年を下回る飛散となった所が多くなりました。
本州では昨年より平均で約3割減の飛散となり、
各県で見ると昨年の半分以下となる所が多くなりました。
花粉の飛散数は前年の夏の天気(日照時間・最高気温・降水量)に左右され、
中でも日照時間との関係が深く、
昨年は全国的に日照時間が短かったため、
飛散数が少なくなったと考えられます。
また、花粉の飛散は、1年ごとに花粉量が多い年(表年)と、
少ない年(裏年)となる傾向があり、
今年は裏年にあたったことも飛散が少なくなった理由と考えられます。
さらに、花粉の飛散数が少なかったこともあり、
昨年と比較すると本格飛散日数が短くなった所が多くなりました。
全国的に花粉症の症状もだいぶ楽に感じられた様です。
順位 総飛散数 昨年比 本格飛散日数
1位 埼玉県(2,523個) 徳島県(71%) 群馬県(64日)
2位 群馬県(2,487個) 鳥取県(71%) 岐阜県(63日)
3位 茨城県(2,333個) 福岡県(69%) 広島県(63日)
4位 大分県(2,255個) 長崎県(60%) 香川県(63日)
5位 千葉県(2,240個) 熊本県(57%) 大分県(63日)
全国平均 1,725個 33% 51日
41位 京都府(1,013個) 京都府、新潟県(17%) 山形県(36日)
42位 山形県(970個) 岩手県(16%) 京都府(36日)
43位 新潟県(859個) 岐阜県(16%) 新潟県(35日)
44位 滋賀県(853個) 静岡県(15%) 青森県(20日)
45位 佐賀県(806個) 滋賀県(13%) 岩手県(20日)
飛散数:都道府県内の平均を示す
本格飛散日数:花粉症の症状が出始める花粉飛散数30個/日を超える花粉飛散の日数
ランキング:北海道はシラカバ花粉のため、沖縄県は目立った花粉がないため、
ランキング対象外
各エリアの飛散傾向と症状の推移
関東
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
2月中旬は雨や曇りの日が多く、気温が低い日が続いたため、
昨年よりも10日程度本格シーズンの突入が遅れました。
3月中旬にスギ花粉の飛散ピークを、
4月上旬にヒノキ花粉のピークを迎えたものの、
花粉が大量飛散する日が少ないまま、
昨年と同時期の4月下旬にシーズン終了を迎えました。
花粉の量は昨年の20%程度となり、
症状も3月中旬のピーク時でも平均で
“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
東北北部
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
晴れて気温が上がった4月上旬~中旬にスギ花粉のピークを迎えたものの、
その後は気温の低い日、雨や雪が降る日が多かったため、
花粉の飛散量は少なく、昨年の35%程度となりました。
症状は飛散のピーク時でも平均で“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
本格シーズンは、4月中旬には終了を迎え、昨年より10日前後早くなりました。
東北南部
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
3月中旬に気温が上がり、スギ花粉の飛散はピークを迎え、
寒暖の差に比例して飛散が増減したものの、
顕著な大量飛散がないまま昨年と同時期の4月中旬に
本格シーズンの終了を迎えました。
花粉の量は昨年の花粉数の40%程度となり、
症状は飛散のピーク時でも平均で“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
北陸
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
昨年と同時期の2月下旬に本格シーズに突入し、
晴れて暖かい日が多かった3月中旬にスギ花粉の飛散ピークを
4月上旬にヒノキ花粉のピークを迎えました。
その後も寒暖の差で花粉の飛散が増減したものの、
顕著な大量飛 散がないまま昨年と同時期の4月中旬に本格シーズンの終了を迎えました。
花粉の量は昨年の20%程度と少なく、症状は飛散のピーク時でも平均で
“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
東海
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
2月中旬は雨の日が多く、本格シーズンは昨年よりも10日程度遅れ、
3月中旬にスギ花粉の飛散のピークを、
4月上旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎えました。
その後は寒の戻りで飛散が増減したものの、
昨年の20%程度の花粉数で、昨年よりも2週間程度短く、
4月下旬にシーズン終了を迎えました。
症状は、ピーク時でも平均で“ややツライ”程度に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
2010年の花粉症の症状を分析 順位
今年気になった症状
1位 鼻水(6,827人)
2位 目のかゆみ(6,228人)
3位 くしゃみ(6,118人)
4位 鼻づまり(4,372人)
5位 喉のイガイガ(3,219人)
6位 肌のかゆみ(2,287人)
花粉症の方に
「今年の花粉症の症状は過去経験してきた中でどうでしたか?」(*1)
との質問をし、“非常につらかった”“つらかった”
“ややつらかった”“楽だった”から選択してもらいました。
その結果、“楽だった”が60%と圧倒的に多くなり、
続いて“ややつらい”が22%、“つらい”が12%、
“非常につらい”が6%となりました。
今年は花粉量が過去数年の中でも少なかったため、
症状については、半数以上の方が花粉症にそれほど悩まされず、
楽に過ごしていたことがわかりました。
また、「今年、気になった症状は何ですか?」(*1)との質問をし、
選択(複数回答可)してもらった結果、最も多かったのは、
“鼻水”で6,827人でした。
続いて“目のかゆみ”が6,228人、
“くしゃみ”が6,118人でした。
また、症状と天気の関係性について追究するため、
どのような気象状況の時に症状がつらくなるのかを調査(*2)したところ、
雨の直後の晴天、雨の翌日は花粉症がつらくなるとの声が寄せられました。
また、寒い日から暖かくなる時、風が南風の時にもつらくなるようです。
さらに、どのような生活環境のときに症状がつらくなるのかを調査(*2)
したところ、ストレスを感じる時、
家に入る時につらくなるとの声が寄せられました。
一方、物事に集中すると症状は緩和されるようです。
2010年の花粉症の対策を分析
順位 オススメ対策ランキング
1位 マスク(5,363人)
2位 飲み薬(4,712人)
3位 目薬(3,555人)
4位 メガネ&サングラス(2,754人)
5位 点鼻薬(1,829人)
6位 空気清浄機(1,031人)
7位 外干しを控える(1,027人)
8位 鼻をかむ(667人)
9位 うがい(648人)
10位 ヨーグルト(613人)
花粉症の方に「今シーズンは花粉症対策はしていましたか?」(*1)
との質問をし、“症状が出る前からしていた”“症状が出た後に対策をした”
“対策しなかった”から選択してもらいました。
その結果、“症状が出る前からしていた”が39%で最も多く、
続いて“症状が出た後に対策をした”が33%、
“対策しなかった”が28%という結果となりました。
花粉シーズン前に発表した今シーズンの花粉飛散量の傾向は
少ない予想だったものの、約4割の方が事前対策をしており、
上記の今年の症状の“楽だった”との結果と照らし合わせてみると、
花粉飛散数が少なかったことにあわせて、
事前対策の効果が表れたとも考えられます。
また、「今年役立った花粉症対策は何ですか?」(*1)との質問をし、
回答を選択(複数回答可)してもらったところ、
“マスク”が5,363人で最も多く、続いて“飲み薬”が4,712人、
“目薬”が3,555人となりました。
2009年から新型インフルエンザが流行ったこともあり、
マスクの普及率がこれまでよりも上昇したことが背景にあることが考えられます。
(*1)5月8日~10日に実施した第三回花粉調査結果(13,100人回答)より
(*2)3月27日~29日に実施した第二回花粉調査結果(17,351人回答)より
2011年の花粉飛散予想
東北・関東・東海・北陸・近畿・中国・四国・九州⇒今年と比べて『多い』
北海道(シラカバ花粉)⇒今年と比べ『同じ~やや少なめ』
2011年の花粉の量は、
2010年の夏の天気(日照時間・最高気温・降水量)に左右されます。
晴れる日が多いほど、また暑い日が多いほど、
花粉を作る「雄花」の生産量が増加します。
中でも日照時間と雄花の生産量の関係が深いことが分かっています。
2010年の夏の傾向を見てみると、
7月は暑い夏をもたらす太平洋高気圧が
次第に勢力を強めて北上する見込みで、梅雨明けは平年並みとなり、
梅雨明け後も太平洋高気圧の勢力が強く、
西日本~東日本ほど晴れて暑い夏になる予想です。
一方、北日本は、特に北海道ほどひんやりとした夏の原因となる
オホーツク海高気圧の影響を受け、涼しい夏となりそうです。
このことから、今年の夏は西日本~東日本を中心に雄花が多く作られ、
結果的に花粉飛散が多くなると考えられます。
また、一般的には、雄花の生産量が多い翌年は少なめ(=裏年)に
、雄花の生産量が少ない翌年は多くなる(=表年)ことが知られており、
2011年は本州では表年にあたるエリアが多く、
北海道では裏年にあたる見込みです。以上のことを考慮すると、
九州~東北エリアでは2010年よりも花粉飛散量は“多く”、
北海道では2010年と比較すると、“同じ~やや少なめ”となる見込みです。
2011年も早めの対策を心がけ、
少しでも症状の緩和に繋げる必要がありそうです。
参考資料 2010年の都道府県別花粉飛散傾向
都道府県 総飛散数 昨年比 本格飛散日数
北海道(シラカバ花粉) 1,778個 156% 25日
青森県 1,139個(39位) 33%(19位) 20日
岩手県 1,102個(40位) 16%(42位) 20日
宮城県 2,235個(7位) 40%(9位) 39日
秋田県 1,428個(34位) 34%(16位) 39日
山形県 970個(42位) 23%(31位) 36日
福島県 1,865個(18位) 28%(25位) 53日
茨城県 2,333個(3位) 30%(23位) 61日
栃木県 1,797個(20位) 26%(30位) 53日
群馬県 2,487個(2位) 33%(19位) 64日
埼玉県 2,523個(1位) 34%(16位) 61日
千葉県 2,240個(5位) 36%(14位) 54日
東京都 1,902個(16位) 22%(35位) 60日
神奈川県 1,726個(26位) 23%(31位) 53日
新潟県 859個(43位) 17%(40位) 35日
富山県 1,242個(38位) 27%(27位) 37日
石川県 1,485個(32位) 22%(35位) 52日
福井県 1,258個(37位) 27%(27位) 45日
山梨県 1,755個(22位) 23%(31位) 58日
長野県 2,166個(11位) 23%(31位) 60日
岐阜県 1,749個(23位) 16%(42位) 63日
静岡県 1,316個(36位) 15%(44位) 46日
愛知県 1,792個(21位) 21%(27位) 60日
三重県 1,651個(28位) 20%(38位) 50日
滋賀県 853個(44位) 13%(45位) 52日
京都府 1013個(41位) 17%(40位) 36日
大阪府 1,648個(29位) 31%(22位) 60日
兵庫県 1,655個(27位) 29%(24位) 55日
奈良県 1,897個(17位) 19%(39位) 57日
和歌山県 2,208個(10位) 28%(25位) 58日
鳥取県 2,211個(9位) 71%(1位) 57日
島根県 2,093個(12位) 39%(10位) 53日
岡山県 1,739個(24位) 27%(27位) 43日
広島県 1,736個(25位) 38%(12位) 63日
山口県 1,479個(33位) 42%(7位) 56日
徳島県 1,857個(19位) 71%(1位) 52日
香川県 2,219個(8位) 50%(6位) 63日
愛媛県 1,596個(31位) 34%(16位) 52日
高知県 1,621個(30位) 33%(19位) 49日
福岡県 2,012個(14位) 69%(3位) 56日
佐賀県 806個(45位) 41%(8位) 48日
長崎県 2008個(15位) 60%(4位) 52日
熊本県 2,239個(6位) 57%(5位) 45日
大分県 2,255個(4位) 35%(15位) 63日
宮崎県 1,404個(35位) 37%(13位) 51日
鹿児島県 2,058個(13位) 39%(10位) 54日
全国平均 1,725個 33% 51日
株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について
世界主要国 / 地域に29の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。
ホームページ : http://weathernews.com/お問合せ先 : http://weathernews.com/ja/nc/contact/
当院では毎年1月に花粉症モニターを募集しています。
整体で花粉症の改善を検証するのですが
年明けに募集をしますのでお見逃し無く。
花粉の量なども当然参考にするので、このようなデーターも
集めています。
けっこうなデーター量なので興味あればご参考に。
株式会社ウェザーニューズ 発行日 : 2010年07月02日
700台の花粉観測機と2万人の花粉症状を分析
2010年花粉シーズンにおける傾向まとめ発表
今年の飛散量は昨年の3割程度で、6割の人が“楽だった”ことが判明
株式会社ウェザーニューズは、
2010年花粉シーズンにおいて一般の方と共に展開した
「花粉プロジェクト」における花粉症及び、
花粉飛散に関する結果をまとめ発表しました。
2010年は、
これまで以上にきめ細かい地域レベルでの花粉観測を
一般、企業、病院の方々と試みました。
今回の発表には計測された花粉飛散データに加え、
花粉プロジェクトに協力した約2万人の花粉症データ及び、
シーズン中に実施した花粉シーズンに関する調査結果を加え分析を行っています。
2010年の花粉飛散傾向
2010年は全国的に昨年を下回る飛散となった所が多くなりました。
本州では昨年より平均で約3割減の飛散となり、
各県で見ると昨年の半分以下となる所が多くなりました。
花粉の飛散数は前年の夏の天気(日照時間・最高気温・降水量)に左右され、
中でも日照時間との関係が深く、
昨年は全国的に日照時間が短かったため、
飛散数が少なくなったと考えられます。
また、花粉の飛散は、1年ごとに花粉量が多い年(表年)と、
少ない年(裏年)となる傾向があり、
今年は裏年にあたったことも飛散が少なくなった理由と考えられます。
さらに、花粉の飛散数が少なかったこともあり、
昨年と比較すると本格飛散日数が短くなった所が多くなりました。
全国的に花粉症の症状もだいぶ楽に感じられた様です。
順位 総飛散数 昨年比 本格飛散日数
1位 埼玉県(2,523個) 徳島県(71%) 群馬県(64日)
2位 群馬県(2,487個) 鳥取県(71%) 岐阜県(63日)
3位 茨城県(2,333個) 福岡県(69%) 広島県(63日)
4位 大分県(2,255個) 長崎県(60%) 香川県(63日)
5位 千葉県(2,240個) 熊本県(57%) 大分県(63日)
全国平均 1,725個 33% 51日
41位 京都府(1,013個) 京都府、新潟県(17%) 山形県(36日)
42位 山形県(970個) 岩手県(16%) 京都府(36日)
43位 新潟県(859個) 岐阜県(16%) 新潟県(35日)
44位 滋賀県(853個) 静岡県(15%) 青森県(20日)
45位 佐賀県(806個) 滋賀県(13%) 岩手県(20日)
飛散数:都道府県内の平均を示す
本格飛散日数:花粉症の症状が出始める花粉飛散数30個/日を超える花粉飛散の日数
ランキング:北海道はシラカバ花粉のため、沖縄県は目立った花粉がないため、
ランキング対象外
各エリアの飛散傾向と症状の推移
関東
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
2月中旬は雨や曇りの日が多く、気温が低い日が続いたため、
昨年よりも10日程度本格シーズンの突入が遅れました。
3月中旬にスギ花粉の飛散ピークを、
4月上旬にヒノキ花粉のピークを迎えたものの、
花粉が大量飛散する日が少ないまま、
昨年と同時期の4月下旬にシーズン終了を迎えました。
花粉の量は昨年の20%程度となり、
症状も3月中旬のピーク時でも平均で
“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
東北北部
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
晴れて気温が上がった4月上旬~中旬にスギ花粉のピークを迎えたものの、
その後は気温の低い日、雨や雪が降る日が多かったため、
花粉の飛散量は少なく、昨年の35%程度となりました。
症状は飛散のピーク時でも平均で“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
本格シーズンは、4月中旬には終了を迎え、昨年より10日前後早くなりました。
東北南部
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
3月中旬に気温が上がり、スギ花粉の飛散はピークを迎え、
寒暖の差に比例して飛散が増減したものの、
顕著な大量飛散がないまま昨年と同時期の4月中旬に
本格シーズンの終了を迎えました。
花粉の量は昨年の花粉数の40%程度となり、
症状は飛散のピーク時でも平均で“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
北陸
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
昨年と同時期の2月下旬に本格シーズに突入し、
晴れて暖かい日が多かった3月中旬にスギ花粉の飛散ピークを
4月上旬にヒノキ花粉のピークを迎えました。
その後も寒暖の差で花粉の飛散が増減したものの、
顕著な大量飛 散がないまま昨年と同時期の4月中旬に本格シーズンの終了を迎えました。
花粉の量は昨年の20%程度と少なく、症状は飛散のピーク時でも平均で
“ツライ”~“ややツライ”の間に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
東海
今シーズンは傾向的に少ない年(裏年)に当たり、
さらに前年の夏が低温で日照時間が短く、
花粉の元となる雄花の生育に不向きな条件となりました。
2月中旬は雨の日が多く、本格シーズンは昨年よりも10日程度遅れ、
3月中旬にスギ花粉の飛散のピークを、
4月上旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎えました。
その後は寒の戻りで飛散が増減したものの、
昨年の20%程度の花粉数で、昨年よりも2週間程度短く、
4月下旬にシーズン終了を迎えました。
症状は、ピーク時でも平均で“ややツライ”程度に止まり、
昨年より楽に感じた方が多いようです。
2010年の花粉症の症状を分析 順位
今年気になった症状
1位 鼻水(6,827人)
2位 目のかゆみ(6,228人)
3位 くしゃみ(6,118人)
4位 鼻づまり(4,372人)
5位 喉のイガイガ(3,219人)
6位 肌のかゆみ(2,287人)
花粉症の方に
「今年の花粉症の症状は過去経験してきた中でどうでしたか?」(*1)
との質問をし、“非常につらかった”“つらかった”
“ややつらかった”“楽だった”から選択してもらいました。
その結果、“楽だった”が60%と圧倒的に多くなり、
続いて“ややつらい”が22%、“つらい”が12%、
“非常につらい”が6%となりました。
今年は花粉量が過去数年の中でも少なかったため、
症状については、半数以上の方が花粉症にそれほど悩まされず、
楽に過ごしていたことがわかりました。
また、「今年、気になった症状は何ですか?」(*1)との質問をし、
選択(複数回答可)してもらった結果、最も多かったのは、
“鼻水”で6,827人でした。
続いて“目のかゆみ”が6,228人、
“くしゃみ”が6,118人でした。
また、症状と天気の関係性について追究するため、
どのような気象状況の時に症状がつらくなるのかを調査(*2)したところ、
雨の直後の晴天、雨の翌日は花粉症がつらくなるとの声が寄せられました。
また、寒い日から暖かくなる時、風が南風の時にもつらくなるようです。
さらに、どのような生活環境のときに症状がつらくなるのかを調査(*2)
したところ、ストレスを感じる時、
家に入る時につらくなるとの声が寄せられました。
一方、物事に集中すると症状は緩和されるようです。
2010年の花粉症の対策を分析
順位 オススメ対策ランキング
1位 マスク(5,363人)
2位 飲み薬(4,712人)
3位 目薬(3,555人)
4位 メガネ&サングラス(2,754人)
5位 点鼻薬(1,829人)
6位 空気清浄機(1,031人)
7位 外干しを控える(1,027人)
8位 鼻をかむ(667人)
9位 うがい(648人)
10位 ヨーグルト(613人)
花粉症の方に「今シーズンは花粉症対策はしていましたか?」(*1)
との質問をし、“症状が出る前からしていた”“症状が出た後に対策をした”
“対策しなかった”から選択してもらいました。
その結果、“症状が出る前からしていた”が39%で最も多く、
続いて“症状が出た後に対策をした”が33%、
“対策しなかった”が28%という結果となりました。
花粉シーズン前に発表した今シーズンの花粉飛散量の傾向は
少ない予想だったものの、約4割の方が事前対策をしており、
上記の今年の症状の“楽だった”との結果と照らし合わせてみると、
花粉飛散数が少なかったことにあわせて、
事前対策の効果が表れたとも考えられます。
また、「今年役立った花粉症対策は何ですか?」(*1)との質問をし、
回答を選択(複数回答可)してもらったところ、
“マスク”が5,363人で最も多く、続いて“飲み薬”が4,712人、
“目薬”が3,555人となりました。
2009年から新型インフルエンザが流行ったこともあり、
マスクの普及率がこれまでよりも上昇したことが背景にあることが考えられます。
(*1)5月8日~10日に実施した第三回花粉調査結果(13,100人回答)より
(*2)3月27日~29日に実施した第二回花粉調査結果(17,351人回答)より
2011年の花粉飛散予想
東北・関東・東海・北陸・近畿・中国・四国・九州⇒今年と比べて『多い』
北海道(シラカバ花粉)⇒今年と比べ『同じ~やや少なめ』
2011年の花粉の量は、
2010年の夏の天気(日照時間・最高気温・降水量)に左右されます。
晴れる日が多いほど、また暑い日が多いほど、
花粉を作る「雄花」の生産量が増加します。
中でも日照時間と雄花の生産量の関係が深いことが分かっています。
2010年の夏の傾向を見てみると、
7月は暑い夏をもたらす太平洋高気圧が
次第に勢力を強めて北上する見込みで、梅雨明けは平年並みとなり、
梅雨明け後も太平洋高気圧の勢力が強く、
西日本~東日本ほど晴れて暑い夏になる予想です。
一方、北日本は、特に北海道ほどひんやりとした夏の原因となる
オホーツク海高気圧の影響を受け、涼しい夏となりそうです。
このことから、今年の夏は西日本~東日本を中心に雄花が多く作られ、
結果的に花粉飛散が多くなると考えられます。
また、一般的には、雄花の生産量が多い翌年は少なめ(=裏年)に
、雄花の生産量が少ない翌年は多くなる(=表年)ことが知られており、
2011年は本州では表年にあたるエリアが多く、
北海道では裏年にあたる見込みです。以上のことを考慮すると、
九州~東北エリアでは2010年よりも花粉飛散量は“多く”、
北海道では2010年と比較すると、“同じ~やや少なめ”となる見込みです。
2011年も早めの対策を心がけ、
少しでも症状の緩和に繋げる必要がありそうです。
参考資料 2010年の都道府県別花粉飛散傾向
都道府県 総飛散数 昨年比 本格飛散日数
北海道(シラカバ花粉) 1,778個 156% 25日
青森県 1,139個(39位) 33%(19位) 20日
岩手県 1,102個(40位) 16%(42位) 20日
宮城県 2,235個(7位) 40%(9位) 39日
秋田県 1,428個(34位) 34%(16位) 39日
山形県 970個(42位) 23%(31位) 36日
福島県 1,865個(18位) 28%(25位) 53日
茨城県 2,333個(3位) 30%(23位) 61日
栃木県 1,797個(20位) 26%(30位) 53日
群馬県 2,487個(2位) 33%(19位) 64日
埼玉県 2,523個(1位) 34%(16位) 61日
千葉県 2,240個(5位) 36%(14位) 54日
東京都 1,902個(16位) 22%(35位) 60日
神奈川県 1,726個(26位) 23%(31位) 53日
新潟県 859個(43位) 17%(40位) 35日
富山県 1,242個(38位) 27%(27位) 37日
石川県 1,485個(32位) 22%(35位) 52日
福井県 1,258個(37位) 27%(27位) 45日
山梨県 1,755個(22位) 23%(31位) 58日
長野県 2,166個(11位) 23%(31位) 60日
岐阜県 1,749個(23位) 16%(42位) 63日
静岡県 1,316個(36位) 15%(44位) 46日
愛知県 1,792個(21位) 21%(27位) 60日
三重県 1,651個(28位) 20%(38位) 50日
滋賀県 853個(44位) 13%(45位) 52日
京都府 1013個(41位) 17%(40位) 36日
大阪府 1,648個(29位) 31%(22位) 60日
兵庫県 1,655個(27位) 29%(24位) 55日
奈良県 1,897個(17位) 19%(39位) 57日
和歌山県 2,208個(10位) 28%(25位) 58日
鳥取県 2,211個(9位) 71%(1位) 57日
島根県 2,093個(12位) 39%(10位) 53日
岡山県 1,739個(24位) 27%(27位) 43日
広島県 1,736個(25位) 38%(12位) 63日
山口県 1,479個(33位) 42%(7位) 56日
徳島県 1,857個(19位) 71%(1位) 52日
香川県 2,219個(8位) 50%(6位) 63日
愛媛県 1,596個(31位) 34%(16位) 52日
高知県 1,621個(30位) 33%(19位) 49日
福岡県 2,012個(14位) 69%(3位) 56日
佐賀県 806個(45位) 41%(8位) 48日
長崎県 2008個(15位) 60%(4位) 52日
熊本県 2,239個(6位) 57%(5位) 45日
大分県 2,255個(4位) 35%(15位) 63日
宮崎県 1,404個(35位) 37%(13位) 51日
鹿児島県 2,058個(13位) 39%(10位) 54日
全国平均 1,725個 33% 51日
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