いっぽ自然整体院

いっぽ自然整体院のブログ。千葉市中央区新田町にて再開院しました。

背守り

2013年03月13日 | 日記、独り言
整体では背中を診ることは当たり前ですが、
先日機械のマッサージ機で背中のもみ返しになって
あらためて背中を診ることを考えさせられた。

自分では背中を見ることは難しい。
風呂あがりなどで鏡で背中を見ようとしても
あわせ鏡でみないと正しい状態では見れない。
それでもしっかり見ることは難しい。
自分ではやはり見れないといっていいのかもしれない。

背中を守る。
着物には背縫い、背守り(せまもり)というのがあるそうです。
背中を預かる、背中を守る、
それは整体などの手技療法にとっても大切なこと。
それを痛めてしまうようなことはしてはいけない。
もみ返しなど起こすことは当院ではまずないことだけど
より繊細に施術をするべきではとあらためて思いました。

昔、背中は霊魂の守りの要で 
着物は背縫いによって身を守ると信じられていました。
しかし 子供の着物には背縫い線がありません。
人の背中には目がなく、体の前に比べて 無防備です。
背後から魔物が入り込まないように糸で縫い、魔よけとした印が背守りです。

「縫い目」がないと「目」がないと 悪いものが 
子供を連れ去ってしまう可能性があります。
また、命を狙う魔物に気が付かない可能性もあります。

だから 「背守り」をつけて「目」とし、
万が一、子供が 囲炉裏や井戸に落ちたときには 
背守りの糸や布を持って 神様が引き上げて 命を守ってくれるといいます。

背守りは 産着を縫うときに 
母親が子供を守る祈りを込めて縫い取ったものといわれています上田着付教室HPより

背守り(せまもり) [ 日本大百科全書(小学館) ]
.幼児の着物の背の上部中央につける縫印(ぬいじるし)。
幼児の着物は一幅(ひとはば)で背縫いがないため、
後ろ身頃(みごろ)の衿(えり)の付け根に、
目だつ色糸で大きく縫い目をつけたり、松や鶴(つる)・亀(かめ)などの
めでたい模様を縫い付けたものである。
背縫いは、縫うことによって着る人の霊魂が込められる、
安置されると考えられていたが、それがない着物には縫印をつけて、
着る者の霊魂の安定を願い、ひいては魔除(まよ)けの印としての意味をもっていた。
現在の紋章の原点の一つといえよう。
yahoo百科事典より
コメント