マーケティング研究 他社事例 その241 「1125兆通りを一瞬で計算」 ~本気を出してきたIBM~
机上の空論とされてきた「量子ゲート方式」が実用化し、コンピューターの常識が一変しようとしています。
IBMが昨年11月に量子コンピューターの試作機を発表したのを皆さんご存知でしょうか?
エネルギー問題の解決にもつながる技術として注目されており、各国の競争が熱を帯びています。
世界で初めて「50量子ビット」を搭載した量子コンピューターの試作機を発表したのは2017年11月です。
IBMが開発したのは、1983年から提唱されていた「量子ゲート方式」の量子コンピューターです。
大規模計算が可能になる為、本命視されていましたが、装置開発が難しく、2010年ごろまでは机上の空論と考える専門家がほとんどでした。
ところが、IBMの発表により、空論が現実に変わったのです。
そのカギは「50」という数字にあります。
量子コンピューターとは、ミクロの世界の物理法則である「量子力学」を使って計算する機械のことです。
「0」と「1」の両方が同時に存在する「量子ビット」を活用し、50量子ビットなら約1125兆(2の50乗・・・なんだかすごい数字ですね)通りの計算が一瞬で完了するのです。
計算能力は指数関数的に増強できます。
※指数関数的にというのは、乗じて増えていくの意味です。
従来のコンピューターはデータを「0」と「1」に置き換えて、1通りずつ処理する。
そのため速度を高めるには限界があります。
専門家の間では諸説ありますが、従来の方式のスーパーコンピューターがどれだけ進化しても、約50量子ビットに相当する速度が限界だとされてきました。
IBMの試作機は、スパコンの理論上の限界を上回った可能性があります。
量子コンピューターがスパコンでは、実現できない計算性能を持つ事を「量子の超越性」と呼び、当初は2050年代まで実現しないと見られていました。
そのスケジュールが一気に30年以上も前倒しされた格好です。
量子コンピューターに注目が集まったきっかけは2011年カナダのベンチャー企業Dウエーブシステムズが商用化した事です。
東京工業大学の西森教授が提唱した「量子アニーリング方式」を用い、1台10億円程度で装置を発売しました。
NASAやデンソーなどが相次いで導入しました。
フォルクスワーゲンは北京のタクシーの巡回ルートを最適化し、交通渋滞を緩和する取り組みにDウエーブの量子コンピューターを利用しています。
巡回先が一か所増えるごとにルートの組み合わせは指数関数的に増え、17か所を訪問して元に戻る場合の候補は10兆通りを超えます。
グーグルは、こうした「組み合わせ最適化」問題については従来型のコンピューターの1億倍高速に計算できると発表しています。
ところがDウエーブの量子アニーリング方式には限界があります。
高速に解けるのは組み合わせ最適化問題に限られ、計算能力を高めると間違った答えを出しやすくなるのです。
「特化型量子コンピューター」と呼ばれるのはそのためです。
NTTなどが昨年11月20日に発表した「レーザーネットワーク方式」も同様の特徴を持つ特化型です。
特化型に対してIBMが開発する量子ゲート方式は「汎用型」と呼ばれています。
対応するプログラムさえ開発できれば、どんな問題も瞬時に解く潜在力を持っているからです。
汎用型はこれまで、搭載する量子ビットを増やすのに難航し、特化型の選考を許していました。
1999年に世界で初めて量子ビットを作った東京大学の中村教授は、50の壁をクリア出来れば「理論上はどこまでも量子ビットを増やせるようになります。」と説明しています。
汎用型は近い将来、確実に特化型を追い抜きます。
IBMが取り組む量子ゲート方式が本命視されている理由はここにあるのです。
(続く)
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
机上の空論とされてきた「量子ゲート方式」が実用化し、コンピューターの常識が一変しようとしています。
IBMが昨年11月に量子コンピューターの試作機を発表したのを皆さんご存知でしょうか?
エネルギー問題の解決にもつながる技術として注目されており、各国の競争が熱を帯びています。
世界で初めて「50量子ビット」を搭載した量子コンピューターの試作機を発表したのは2017年11月です。
IBMが開発したのは、1983年から提唱されていた「量子ゲート方式」の量子コンピューターです。
大規模計算が可能になる為、本命視されていましたが、装置開発が難しく、2010年ごろまでは机上の空論と考える専門家がほとんどでした。
ところが、IBMの発表により、空論が現実に変わったのです。
そのカギは「50」という数字にあります。
量子コンピューターとは、ミクロの世界の物理法則である「量子力学」を使って計算する機械のことです。
「0」と「1」の両方が同時に存在する「量子ビット」を活用し、50量子ビットなら約1125兆(2の50乗・・・なんだかすごい数字ですね)通りの計算が一瞬で完了するのです。
計算能力は指数関数的に増強できます。
※指数関数的にというのは、乗じて増えていくの意味です。
従来のコンピューターはデータを「0」と「1」に置き換えて、1通りずつ処理する。
そのため速度を高めるには限界があります。
専門家の間では諸説ありますが、従来の方式のスーパーコンピューターがどれだけ進化しても、約50量子ビットに相当する速度が限界だとされてきました。
IBMの試作機は、スパコンの理論上の限界を上回った可能性があります。
量子コンピューターがスパコンでは、実現できない計算性能を持つ事を「量子の超越性」と呼び、当初は2050年代まで実現しないと見られていました。
そのスケジュールが一気に30年以上も前倒しされた格好です。
量子コンピューターに注目が集まったきっかけは2011年カナダのベンチャー企業Dウエーブシステムズが商用化した事です。
東京工業大学の西森教授が提唱した「量子アニーリング方式」を用い、1台10億円程度で装置を発売しました。
NASAやデンソーなどが相次いで導入しました。
フォルクスワーゲンは北京のタクシーの巡回ルートを最適化し、交通渋滞を緩和する取り組みにDウエーブの量子コンピューターを利用しています。
巡回先が一か所増えるごとにルートの組み合わせは指数関数的に増え、17か所を訪問して元に戻る場合の候補は10兆通りを超えます。
グーグルは、こうした「組み合わせ最適化」問題については従来型のコンピューターの1億倍高速に計算できると発表しています。
ところがDウエーブの量子アニーリング方式には限界があります。
高速に解けるのは組み合わせ最適化問題に限られ、計算能力を高めると間違った答えを出しやすくなるのです。
「特化型量子コンピューター」と呼ばれるのはそのためです。
NTTなどが昨年11月20日に発表した「レーザーネットワーク方式」も同様の特徴を持つ特化型です。
特化型に対してIBMが開発する量子ゲート方式は「汎用型」と呼ばれています。
対応するプログラムさえ開発できれば、どんな問題も瞬時に解く潜在力を持っているからです。
汎用型はこれまで、搭載する量子ビットを増やすのに難航し、特化型の選考を許していました。
1999年に世界で初めて量子ビットを作った東京大学の中村教授は、50の壁をクリア出来れば「理論上はどこまでも量子ビットを増やせるようになります。」と説明しています。
汎用型は近い将来、確実に特化型を追い抜きます。
IBMが取り組む量子ゲート方式が本命視されている理由はここにあるのです。
(続く)
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
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