『ブラタモリ』レギュラー復活にファン歓喜も・・・打ち切りが懸念されるNHK「“伝説”の番組」
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jisin/entertainment/jisin-https_jisin.jp_p_2412553
※以下、引用です。
12月19日、NHKは人気番組『ブラタモリ』が来年4月にレギュラー復活することを発表した。
『ブラタモリ』は、タレントのタモリ(79)が全国各地の街を訪ね歩き、その街に残る歴史や地理などを学術的な視点で掘り下げる教養バラエティ。ゲスト専門家の解説や、博覧強記のタモリがアナウンサーと共に展開するトークも見どころの一つで、’08年のパイロット版放送以降、レギュラー版としては計4シリーズが放送されていたが、’24年3月に終了した。
多くのファンを魅了した人気番組の復活に際し、NHKは公式サイトで以下のコメントを寄せている。
《「ブラタモリ」が、来年4月からレギュラー放送として復活します。番組のコンセプトはそのままに、街道を歩くシリーズものなど、新しい試みにも挑戦し、より幅広い世代の人に地域の魅力を届けます》
復活のニュースはXでも大きな反響を呼び、かつての視聴者からは歓喜の声が上がっている。
《「ブラタモリ」がレギュラー復活!?待ってました!!!! 街道シリーズも楽しみすぎるし、タモリさんの探究心にまた毎週会えるなんて最高》 《ブラタモリ復活本当に嬉しい!!受信料を払っている甲斐があるってもんよ…ブラタモリが終わった時に受信料払いたくないとまで思ったもの》 《ブラタモリ復活嬉しい!!あまりテレビを見ない私がほぼ毎週見てた数少ない番組。春が待ち遠しい》
いっぽう、今後の動向に注目が集まるのは、今年4月から放送されている同局“伝説”のドキュメンタリー番組『新プロジェクトX〜挑戦者たち〜』だ。
「『新プロジェクトX』は、’15年から土曜19時30分〜20時15分の枠で放送された『ブラタモリ』の第4シリーズの後番組として、今年4月から放送が始まりました。’00年〜’05年に放送された前身の『プロジェクトX』は、働く現場で奮闘する“無名の人々”にスポットを当てた人気シリーズで、数々の名作回を生み出しました。
ただ、一部の放送回では事実誤認といった指摘が多く上がった番組でもあり、新シリーズでも会社の業績に貢献した人物が“番組で一切取り上げられなかった”といった批判が親族から寄せられるなど、波紋を呼んだこともあります。そのほか、視聴者からは次第に“マンネリ化している”“ネタ切れ”といった声も高まるなど、かつてほどのインパクトがあるとは言えないでしょう。
いっぽうの『ブラタモリ』が今年11月に特番として3夜連続で放送された際には、ナレーションやテーマ楽曲に一部改変が加えられていたものの、大きな反響を呼んでいました。復活した『ブラタモリ』の放送枠はまだ発表されていませんが、『新プロジェクトX』を打ち切って、かつてと同じ土曜19時30分の枠で放送される可能性も十分にあるでしょう」(テレビ局関係者)
実際、Xでもこんな声が上がっている。
《土曜夜のゴールデンタイムに新プロジェクトXはちょっとだからやっぱりブラタモリなのか??》 《ブラタモリ復活と聞いて、最初に思ったのはプロジェクトXの打切りだった》 《やっぱりキッカケはプロジェクトXがパッとしなかったからかな?》
出典:https://minkara.carview.co.jp/userid/2364047/blog/47657601/
「新プロジェクトX」の不振の原因は明らかに平成という時代の弊害であると考えています。前シリーズの「プロジェクトX」が評価された背景には取り上げた昭和という時代にあったと考えます。目標に辿り着く為には手段を選ばず、犠牲もいとわない昭和という時代が高度成長を支え、日本の成長を促進したことは誰しもが認めるところだと思います。どんな困難も無理難題も昭和という時代背景には乗り越えなければならない壁でした。それに挑む人々は常に命懸け、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある」という諺にも後押しされるように「死んでもやり遂げる」という強い決意が感じられたからこそ、昭和の荒波を乗り越えてきた年代の視聴者に受け入れられたのでしょう。
時代が変遷した平成のコンプライアンス重視、制約の多いこの時期に巨大プロジェクトが発動されにくく、緒に就いたとしてもかつてのような大きな成果を得にくいというのは仕方ないことです。加えてバブル崩壊とともに失われた30年に日本の活力は失われ、身命を賭してまで取り組む意義が見出せず、挑む気力を失ってしまった人々に昭和の時代のような一発逆転が生まれなくなったことを責めるわけには行きません。番組に共鳴できない視聴者が増えたことで、評価を下げてしまったとしてもそれはある程度予測可能なことではなかったでしょうか? まず、平成に昭和の頃のような実りを求めても、それは困難であると言わざるを得ません。平成をそんな時代にしたことには多くの政治家や真実を報道するのを忘れたマスメディアに大きな責任があります。令和になってもそれは何も変わっていません。そんな時代に感動を呼ぶ事業が出現しないのは明らかです。
打ち切りになったとしても仕方ないと割り切れば、後継番組に『ブラタモリ』が充てられたとしても、それを苦々しく思う視聴者は僅かになったと考えるのが妥当ではないかと感じます。土曜日のゴールデンタイムには明るさと楽しさが求められると考えたら、NHK上層部もそのような決断をするのではないかと思います。ただ、『ブラタモリ』がいつまで制作できるかを考えるとかなり未知数です。いずれにしても、これからの番組編成にはNHKも民放も苦悩するのは間違いないだろうというのが今回の結論です。