2025シーズンをJ1で戦うファジアーノ岡山。試合日程が発表されましたが、詳細を確認しましょう。
何しろ、クラブ発足から20年、J2昇格から16年間をJ2の沼にはまり続けて来ましたから、初のJ1リーグでの戦いと言われても中々ピンときません。
J1に上がるのはこれ以上ない苦難の道でしたが、J1に残ることは更に難しい最高難度の厳しい戦いです。
私が生きている間にJ1で戦うファジの姿が見られるかどうかという不安はここに解消されました。次は名実ともに日本のトップクラブに昇り詰めることができるかどうかという難題に挑むこととなります。
出典:https://www.sanyonews.jp/article/1650687
親会社も大型スポンサーも持たない地方の弱小クラブが日本サッカーの最高峰での戦いを生き抜いて行く為には、気力や闘志だけでは如何ともし難いことには間違いありません。それでも、この最高峰の舞台に立つことが大事なのです。それはJ1を戦わないと理解できないことが数多くあるからです。まずは、その舞台をどのように戦い抜くのかが重要な課題となりますね。
出典:https://www.fagiano-okayama.com/
では、先日発表された来季のJ1リーグの試合日程について、ファジアーノ岡山関連のスケジュールを確認していきましょう。
ファジはJ2に16年間いましたから、その間にJ1からJ2に降格してくるクラブも結構ありました。その為、J2での対戦記録が残る対戦相手も結構あります。ファジを除くJ1の19クラブで、J2を含めたリーグ戦でファジとの対戦がないクラブと言えば、鹿島アントラーズ・浦和レッズ・川崎フロンターレ・横浜F・マリノス・サンフレッチェ広島の5クラブに限定されます。オリジナル10でJ2降格したことがない鹿島と横浜M、ファジがJ2に在籍した16年の間にJ2に降格していない浦和・川崎・広島の5つのクラブとリーグ戦では初対戦します。この内、鹿島と川崎とは天皇杯での対戦がありますから、公式戦に限定すれば初対戦となるのは、浦和・横浜M・広島の3クラブになります。J1で32番目の昇格クラブとなったファジアーノ岡山は、名立たる強豪を相手にJ1の戦いに挑むのです。
リーグ戦と並行してルヴァンカップも開催されますから、結構ハードな日程をこなさないといけなくなります。どれだけの新戦力を上積みしないといけないのか? J1昇格プレーオフを戦ってきたチームにとっては圧倒的に短く、出遅れたシーズンオフ期間に選手補強に取り組まないといけません。何しろ、2025シーズンの開幕までは既に2ヶ月を切っているのですから。
「全員で勝つ!」をプレーオフスローガンとしてJ1昇格プレーオフの2試合を戦い、2試合とも無失点で勝ち抜いた堅牢な守備力を前面に押し出して、相手の隙をついてゴールを奪う強かな攻撃をプラスしないといけません。それでも勝つのは難しいトップリーグですから、覚悟を持って挑んでいく必要があります。
出遅れた補強戦線に何とか食らいついて、選手補強、重点的なところは1人で打開してフィニッシュまで持って行ける屈強なFW、特に外国人選手の獲得が急務と言えそうです。
更に言えば、J1昇格と同時にホームグロウン制度ものしかかって来ます。J2では2名必要だった当該選手数がJ1では4名必要となります。現状でファジに在籍するホームグロウン選手は、阿部・太田・山田の3人だと思います。この中で山田の来季契約は微妙な位置にありますから、これ以上減るとなれば来季のA契約選手数がその分だけ減ることになります。このホームグロウン制度をクリアする為にはユースからの昇格選手を増やす必要に迫られます。これも難しい選択になりますね。
様々な難題を克服しながらJ1の荒波を渡って行かないといけない、新たな試練のシーズンはもう目の前まで迫っています。乗り越えてほしいものですね。