昇進前の3場所の成績が33勝12敗。本文の中の下記の表を確認するまでもなく、この横綱昇進が如何に甘かったかを示しています。
2場所連続優勝かそれに準ずる成績、というのが曖昧な表現であるのは素人が見ても分かります。
ただ、横綱昇進は時の運でもあるので、他者と比較しても難しいものはあります。
昇進に批判的な記事の方が少ないというのが、メディアの現状を如実に表しているのではないでしょうか?
豊昇龍にとっても厳しい現実がのしかかって来ます。成績が伴わなければ引退するしかないのが横綱の地位です。どんな卑怯な手を使ってでも地位にしがみついた過去の醜い横綱たちのようにならないように祈ります。
そういえば、過去の大横綱の代名詞ともいえる雲竜型の土俵入り。最近では、鶴竜、稀勢の里以来か? 不知火型が幅を利かせてきた近年の角界に変革をもたらすのか? それとも、角界の歴史を汚すのか?
一度も優勝せずに横綱になってしまった双羽黒の轍を踏まないように祈ります。
多くの方が同じ考えではないかと思います。本当に強い横綱になる力士なら、あと一場所待ったとしても、ちゃんとした成績を残して横綱に昇進できるでしょう。横綱不在という事態を避けたい協会の思いがあるのは重々理解した上で、時期が来るのを待つ懐の深さが欲しかったというのが本音であります。
ただ、決まった以上は後戻りできないので、本人が精進を重ねて、誰からも文句を言われない横綱になること。真摯に向き合って相撲道に取り組む姿勢を見せてほしいものです。