一昨日辺りから一部SNSで話題になっている事なんですが・・・
とある有名なレスラーさんが
「笑わせるプロレスなんて三流、学芸会以下で、一流は観る者を感動させて尚且つその人の人生にも影響する」
みたいな事を書いた訳ですよ。
この発言について賛否両論が飛び交っている訳です。
「一流二流っていうのはファンが決める事」
「ジャンルが違うから一概に言い切れない」
という否定的な意見から
「ウケ狙いに走ったら、それはもはやプロレスではない」
「プロレスの本質は闘いだし、プロレスを見て感動したい」
なんていう意見もある訳です。
うん、どの意見も一理ありますね。
今ほどではないにせよ、昔からコミカルなプロレスというのは存在していたんですよ。
大体興行の第二試合辺りで、会場の雰囲気を和ませつつ、プロレスの基礎的な技を使ってわかりやすくコミカルに試合をしたり反則したり・・・
相撲で言うところの初っ切りみたいなイメージと考えていただけたらと思います。
あれってある程度の実力とアドリブ力がないとできないんですよ。
自分が思うにこのレスラーさんは
「笑われるような試合をしているのは三流」
と言いたかったんだろうなと思います。
試合の流れとは全く関係なく、ただただウケを狙うとか、これは色々意見があるけど全裸になるなんてのは自分の中ではちっとも面白くないんですよ。
本人からすれば「笑わせている」意識なんだろうけど、観客からすれば「嘲笑している」というスタンスというか・・・
いや、一瞬のスパイスとかならまだ許せるけど、それが延々続くとなると
「ちょっと違うよね?」
ってなる訳です。
実際、うちの若い奴がコミカルプロレスについて拒絶反応していたんですが、じゃあ試しにやってみなってやらせたら、全然面白くない。ダダ滑りで嘲笑どころか無反応。
最悪の結果でしたね。
「笑わせるプロレス」って実は物凄く難しいと思います。
ヘタをすれば人々を感動させる云々より難しい。
だってそうでしょ?
常に新しいネタを考えるのか?
鉄板の絶対笑える必殺ネタを編み出すのか?
その上である程度プロレスの技術力も必要とされるし、笑ってたけど
「いやぁ、面白いプロレスだった」
と不特定多数に言わせないといけない訳ですから。
笑わせると笑われるは似ているようで全くの別もの。
そういう事を書いた気持ちはなんとなくわかりますけど。
でも、正しく伝わらなかったら意味がないと思いますね。