(「河北新報」令和6年11月10日付け記事より引用)
不登校経験のある子どもが在籍し、学習指導要領に縛られず授業ができる「学びの多様化学校」への理解を深めようと、仙台市太白区坪沼の多様化学校、ろりぽっぷ小で10日、教員らが取り組みや課題を共有するフォーラムがあった。
約70人が参加した。岐阜県や横浜市の多様化学校の教員が登壇し、自治体と連携した授業や、毎日の面談を通して生徒の自己肯定感を高めるといった実践例を紹介した。
ろりぽっぷ小の高橋元気校長は、児童一人一人の学校での様子を文字や写真で教員が記録し、アプリで保護者と共有する活動を報告。児童からも「自分の成長を感じられる」との声があることを説明した。
こども園で働く宮城県富谷市の佐藤晴代さん(50)は「各学校で子どもと教員がじっくり話す時間をつくっていることが分かった。子どもたちとの関わり方の参考にしたい」と話した。オンラインでも約90人が参加した。
高橋校長は「不登校の子どもや保護者で多様化学校の存在を知らずに苦しむ人も多い。フォーラムを通じ、居場所があると知ってもらいたい」と語った。
<参考>