泉区生活支援ネットワーク

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不況影響 ケーキ,生花売り上げ減(河北新報)

2009年12月25日 | 就労・生活自立
(河北新報平成21年12月25日(金)付け記事から引用)

授産施設厳しい歳末

 不況のあおりを受け、障害のある人たちの作った製品の売り上げが落ち込んでいる。クリスマスケーキなど、歳末向け商品を手掛ける施設は「例年の顧客が買ってくれない」と悲鳴を上げ、年明け以降への影響を不安視する声も聞こえてきた。

  「『今年はいらないよ』という客が多いんです」。
仙台市太白区の知的障害者通所授産施設「ぽっけの森」の星野公延施設長(38)は12月初め、施設で作るクリスマスケーキの営業を担当する職員の嘆息を、何度も耳
にした。
 ケーキの販売は4年目。10月にカタログを得意先に配布したものの、12月初旬
までの注文は約120個。目標数の半数以下だった。
 今年はずっと不況に振り回された。主力商品の弁当は大型の注文が減り、客単
価も低下。自家製豆腐は前年に比べ、4割ほど売り上げが減った。
 せめて年末ぐらいは。12月半ば以降、職員や利用者の家族まで動員してケーキの販路拡大に動き、やっと目標だった250個の注文数を確保できた。
 「本気で動けば何とかなる。でも、例年1~3月は商品の売り上げが落ちる。正直不安はある」と星野さん。約20入の利用者の工賃を下げずに利益率を確保するため、今後も徹底したコスト削減努力が続く。

 クリスマスパーティーなどで使われる生花の需要も落ち込んだ。仙台市泉区の知的障害者通所授産施設「仙台ローズガーデン」の気仙沼秀夫施設長(68)は,「切り花、アレンジメントなど、全般に例年より1~2割売り上げが落ちている」と話す。
 温室で育てた生花は施設収入の6割を占める主力商品。気仙沼さんは「花はぜ
いたく品という感覚が強い。利用頻度を減らす人が多く、売店や催事での売り上げも減った」と嘆く。

 昨年から弁当販売を始めるなど、経営を多角化して収入滅を補ってきた。しかし「施設の努力だけでは限界がある。行政、民間企業、地域が一体にならなければ、運営面の厳しさは変わらない」と気仙沼さん。
 約50入の利用者は現在でお正月用の松飾り製作に取り組んでいる。「一つでも多く売れてほしい」。気仙沼さんは祈るように声を振り絞った。
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