(「河北新報」平成23年5月25日(水)付け記事より引用)
宮城県名取市下増田に建設中の県教育・福祉複合施設が大津波で被災し、工事が中断したままになっていることが24日、分かった。県教委は本格的な被害調査に近く着手し、復旧方針の検討に入る。予定していた来年4月の開設は、半年以上遅れることが確実になった。
複合施設は昨年12月、仙台空港アクセス線美田園駅近くの区画整理事業地(面積約2万8000平方メートル)で着工した。震災当時は本体施設(鉄筋一部5階)の基礎工事が終わった段階。津波は一時、建設現場の高さ1メートル地点まで達した。
その後、基礎部分の鉄筋にさびが出るなどの被害が見つかった。県教委は「安全性の確認を徹底する」として、工事を中断。詳細な調査を7月中旬にかけて実施することを決めた。被災状況によっては、開設時期に最大1年程度の遅れが出る可能性もあるという。
複合施設には、既存の教員研修施設を統合して発足する「県総合教育センター」(仮称)や仙台一高通信制が通信制独立校として開校する「美田園高」(仮称)、県中央児童相談所(仙台市青葉区)など県の5機関が入居する予定となっている。
宮城県名取市下増田に建設中の県教育・福祉複合施設が大津波で被災し、工事が中断したままになっていることが24日、分かった。県教委は本格的な被害調査に近く着手し、復旧方針の検討に入る。予定していた来年4月の開設は、半年以上遅れることが確実になった。
複合施設は昨年12月、仙台空港アクセス線美田園駅近くの区画整理事業地(面積約2万8000平方メートル)で着工した。震災当時は本体施設(鉄筋一部5階)の基礎工事が終わった段階。津波は一時、建設現場の高さ1メートル地点まで達した。
その後、基礎部分の鉄筋にさびが出るなどの被害が見つかった。県教委は「安全性の確認を徹底する」として、工事を中断。詳細な調査を7月中旬にかけて実施することを決めた。被災状況によっては、開設時期に最大1年程度の遅れが出る可能性もあるという。
複合施設には、既存の教員研修施設を統合して発足する「県総合教育センター」(仮称)や仙台一高通信制が通信制独立校として開校する「美田園高」(仮称)、県中央児童相談所(仙台市青葉区)など県の5機関が入居する予定となっている。