
(「河北新報」令和2年11月10日(火)付け記事より引用)
支援学校生が商品化
町、豆販売店協力18日お披露目
川崎町の県立支援学校岩沼高等学園川崎キャンパスの生徒が、コーヒーのドリップパックの商品化に取り組んでいる。町なども協力し、ふるさと納税の返礼品として早ければ年内にも取り扱いを始める予定。
商品開発は流通・サービスコースの授業の一環で、地域貢献の在り方を学び、作業を通して就労など社会経験を深めてもらうのが狙い。
10月22日の授業では、町内でコーヒー販売店「喜多珈琲」を営む谷津公章さん(38)が、2、3年の男子生徒4人と一緒に、豆の仕分けから焙煎、豆をひく作業、パック詰めまでの一連の流れを実践した。
本格的な商品製造の工程では、生徒が豆の仕分けとパックのシール貼り、喜多珈琲が焙煎とパック詰めをそれぞれ担う。Iパック12グラム入りで、一般的な商品より5グラムほど多くした。谷津さんは「香りや味をしっかり出せる特徴を持たせた。」と話す。
商品は、県庁1階ロビーで,11月18日に開かれる県内の特別支援学校高等部作業製品販売会で初めてお露目する。販売価格は1パック200円前後を考えており、100パック用意する。
学校の担当者は「特別支援学校の中でも、地元の事業所と協力、分担して商品化を進める事業は珍しいと思う。生徒も町の活性化につながる活動の一翼を担えて自信がついたはずだ」と話している。