泉区生活支援ネットワーク

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母娘の手話ソングユニット「ひー・ふーみ」

2015年06月18日 | 視覚障害・聴覚障害支援
(「河北新報」平成27年6月18日(木)付け記事より引用)

二つの「歌声」高らか
 仙台・山形拠点に活動


 母娘の手話ソングユニット「ひー・ふーみ」が、仙台と山形を拠点に息の合った「歌声」を届けている。聴覚に障害のある山形市の主婦丹野浩美さん(53)が手話で歌を表現するサインボーカルを、仙台市に住む長女ふみさん(23)がボーカルを担当。2人は「聴く人が元気になる音楽を、声と手話で伝えたい」とステージに立つ。

「今日も生きている この両手にこの命にありがとう
 思いながらあなたに伝えたい」
 7日に仙台市青葉区であった「とっておきの音楽祭」。2人はふみさんが作詞作曲した「ひーふーみ」など5曲を歌った。浩美さんの表情豊かなサインボーカルとふみさんの柔らかな歌声が聴衆を引き込み、会場は温かい拍手に包まれた。
 ひー・ふーみが誕生したのは2008年。とっておきの音楽祭に浩美さんと一緒に出演予定だった友人が参加できなくなり、高校で合唱部に所属するふみさんが急きよ参加したのがきっかけだ。以来、音楽祭を中心に活動している。ユニット名は2人の名前を組み合わせた。
 浩美さんは東松島市出身。小学2年のとき聴力に障害があることが分かり、その後補聴器を使い始めた。
 石巻女子高(現石巻好文館高)を卒業後、仙台の手話サークルで手話を学び、1981年からサインボーカルとしてイベントに出演するようになった。聴力の低下が進んで10年前と2年前に人工内耳の手術を受けたが、今も聞き取りづらい音があるという。
 歌が好きな浩美さんの影響を受けたふみさんは、山形県立米沢女子短大を卒業後、仙台の専門学校に進み歌や作曲を学んだ。現在はソロ歌手としてライブハウスに出演するなど、活動の場を広げる。浩美さんは「ふみは歌うことができない私のもう一つの声。とても頼りになる」と目を細める。
 「ひー・ふーみ」は、周囲への感謝、自分を信じる大切さを歌う。昨年夏の発表後、ライブで必ず披露する2人のテーマソングだ。ことし3月、聴覚に障害がある知人からリクエストを受け、2人が歌う映像に字幕を付けたDVDを制作した。ひー・ふーみのホームページで販売している。
 ふみさんは「みんなが笑顔になる曲を2人で歌っていきたい」と話す。7月には骨髄バンクチャリティーライブ(5日、石巻市)、とっておきの音楽祭in東まつしま(12日、東松島市)に出演する。
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