南勢こと南伊勢町でダイビングをして撮ってきたシロチョウウグイスガイの水中写真です。随分昔にダイビング雑誌に載っていた写真をみて一度見てみたいと考えていたのですが、なかなか目にすることができませんでした。そんな貝だったのですが、今回実にうまいこと見ることができました。
実物をみると実に美しい貝です。彼らが生活の場としているガヤのシダ状の外見に似せているらしいシマウマ柄のパターンが非常に印象的です(残念ながら写真のガヤはボウズになっていますが…)。
真珠貝として有名なシロチョウガイとこの貝の名前は似ています。また、シロチョウウグイスガイの仲間であるマベガイも真珠貝の一例です。この貝は小指の爪ほどしかないような小さな二枚貝ですが、仮に真珠を巻かせることができればどのような珠になるでしょう?!
文豪 開高健の小説に”アマゾンやどこが尻やら頭やら”という川柳があったような記憶があります。
僕が南勢こと南伊勢町でダイビングをして撮ってきた水中写真に写っている、このウミグモもそんな感じです。
海中でファインダーを覗き込んでいた時には、本当にどっち方向が頭なのかさっぱりわかっていませんでした(水が動いていて、ウミグモ自体も水流に翻弄されて一定方向に歩きよれへんかったからです)。この写真からすると、僕はずっと彼女もしくは彼のお尻をマジマジと眺めていたようです。
ところで、この生物が本当にウミグモなのかどうか少し自信がなかったのでgoogle先生で調べてみたのです。するとアサリの斃死を引き起こすカイヤドリウミグモに関する情報にガンガンブチあたりました。事態の深刻さが伺えました。
今年の2月から3ヶ月ぶりぐらいに、三重県は南勢こと南伊勢町でダイビングをしてきました。っでこの水中写真を撮ってきよったわけです。
そしてそこで、僕からしたら所謂ヤキがまわったと自覚せざるを得ない出来事が起こったのです。
何を隠そう船酔いしてしまいよったのです。
串本界隈の外側の海ならまだしも、ホームグラウンドともいうべき南勢で、しかも何回乗ったかわからんぐらいよく乗せてもらっとる船でこの体たらくなわけですから、否応なしにヘコんでしまいます。
五ヶ所湾内スレスレとはいえ、波が2mはないにしてもそこそこ船ゆれてたし、何よりも仕事でつかれまくっとったからシャァないと、自分に言い聞かせるしかないのです。
2010年の8月以来、実に約半年ぶりに解放されました。つまりはダイビングに行ってきたのです。場所は南勢こと南伊勢町の相賀浦です。
ダイビングコンピューターの水温表示がややもすれば9℃となる、サムサムダイビングでしたが、僕の撮魂に久しぶりに点火というか燃料投入というかをしてくれたのが、今日の水中写真に写っている、ヒドラ、ヒドロ虫につくヨコエビです。
何年かまえに宮城県の女川でも目にしたことがあるような気がします。そのときの情報では彼らはヒドラに産卵することによって、刺胞でもって卵を捕食者から守っとる、というようなことやったと思います。ヨコエビやら卵がヒドラに食べられないのも不思議ですわねぇ。偏利共生ってやつなんでしょうねぇ。
また、この手のヨコエビを(僕も含めてなのですが…)タルマワシという名前やと思ってる人がいると思うのです。しかしながら標準和名タルマワシという甲殻類が別にキッチリとおるんです。
どこの誰が言い出したのか知らんですけど(雑誌かなんかでダイバーの間に広がったのかもしれんですね)、ダイバーの間だけの通称とか俗称のようですわ、適当なもんですわねぇ(僕も含めて…)。
南勢こと南伊勢町でダイビングをして撮ってきた水中写真であるところのアカホシカクレエビです。
今は亡き、破壊王 橋本真也は”破壊なくして創造なし”という素晴らしい言葉を残してゆきました。
こう見えて僕もそこそこの数のアカホシカクレエビの水中写真を撮っている部類の人間です。しかしながら、それゆえにこのエビを軽く扱うようなところがアリアリやったんですわ。
っというわけでこのときはアカホシカクレエビで今まで撮ろうとしなかった写真を撮るべく、従来のアカホシ感をコッパミジンコに破壊してきました、というようなわけなのです。
どっかで見たといえば見たような気がせんでもないような感じですが、僕からしたらナイス破壊っぽい感じなのです。
我が息子が誕生するにあたって、何となくしかれてしまっていた(その割に絶対的な拘束力を発揮されました)潜水禁止令について、この度めでたく規制緩和がなされました。
そんなわけで昨日、南勢こと南伊勢町へえっちらおっちらとダイビングに出かけて水中写真を撮ってきました。これがまた半年ぶりやったんですわ。
一生懸命、アヤトリカクレエビやらなんやらを撮ったのですが、写真についてあれこれいうようなレベルのものは撮影できませんでした。しかし、半年ぶりにスキューバを背負って、底の海水がけっこう動くコンディションの中、自分としてはよくやったというか、まぁOKな感触の潜水ができました。
久しぶりに潜った嬉しさのあまり、アンカーのところに群れていたチャガラが全部僕の方を向いて、胸鰭をパタパタしながら、”久しぶりやん”とか”何やっとったん?!”とか声をかけてくれているような気になってしまいました。圧縮空気はやっぱしキきますわ。
世の中には色々なwebサイトがあってここでは写真データを古めかしくするようなエフェクトをかけることができます。この間のミツボシクロスズメダイの水中写真もこれこの通りといった感じです。
工業製品として最先端に近いデジタルカメラで画像を生成してPCを使ってそれをわざわざボロくするというのも変な感じですが、魚拓っぽくておもしろいです。