僕はなんとなしに捻くれているところがあると自覚しています。例えば、”ダンゴウオカワイイカワイイ”といった風潮に対して”オタマジャクシの方が倍カワイイ”とか”時代はダンゴムシのモンや”などと嘯くような感じです。
そんなわけで金環日食に対しても、”金柑やらポン柑やら何かしらんけど、中途半端に食んな”的なスタンスで望むつもりでした。ゆえに、日食メガネに対して”ええ大人が何が楽しくてそんな変なグラサンをかけたがるのであるか?!”と用意すらしとりませんでした。
しかし、それは心の隅っこにある
”べっ、別に、日食なんてぜんぜん気にしてないんだからねっ!!”
的な自分の存在から必死になって目を背けようとしていただけだったのですわ、今考えてみると。
昨日から家にいらしていた嫁ハンのお母さんが持っとってやった日食メガネを通して、7時頃に太陽を見たときに、僕の中のツンデレな僕を僕は抑えきれなくなってしまいました。なぜなら、どっからどう見ても太陽が漫画のように綺麗に欠けていたからです。この太陽がほどなくリング状になってしまう、という状態に僕はものすごくテンションがあがってしまい、ただのにわか天文ズキになってしまいました。
にわか日食写真家はタイムリミット20分ぐらいで、ない脳みそをフル回転させた結果、何故か3つも持っている2倍テレコンバーターを連結してレンズの絞りをガリガリに絞り込めば、減光効果を得て太陽を写真におさめることができるかもしれん、という推論を導き出しました。そうして撮ったのがこの写真というわけです。
太陽の写真なんて初めて撮ったのですが、自分的には悪くないと考えています。
それにしても、小さいころから学研の科学にもかいていた、”望遠鏡で太陽を見たらあかん、目ぇつぶれるよぉ”に対して、300mmのレンズにテレコン3つかました超望遠レンズで太陽をファインダー越しにフレーミングする時にはドキドキしてしまいました。
それと絞り込んで空を撮ったら、メチャクチャたくさんのゴミが写りこんでびっくりしてしまいました。普段開けて撮るから気づきませんでした(絞って空なんてなかなか撮らんのでほっときますけど…)。
何にせよ、めったにみられないであろう凄いものをじっくり見られてよかったです、やっぱり踊る阿呆のんがええですわ。