歌論 正徹物語 上107
和哥の哥の字をも中比二條家には歌の字を書、冷泉家には謌の字を書くと申侍しも、別てさやう...
歌論 正徹物語 下 103
家隆は四十以降始めて作者の名を得たり。其より前もいか程か哥を讀みしかども、名譽せらるゝ...
歌論 正徹物語 下 100、101
100 いかなる事を幽玄躰と申すべきにやらん。これぞ幽玄躰とてさだかに詞にも心にも思ふ...
歌論 正徹物語 下 79、88
79夕日影の殘れる山陰に日ぐらしの啼きたる程面白き物はなき也。日暮しの鳴く夕かげの山と...
歌論 正徹物語 下 77
落花、 咲けば散る夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ峯の白雲 (草根集 正徹) 幽玄...
歌論 正徹物語 下 51、61、63、67
51 祈戀にはいづれの神をも讀むべき也。 年もへぬ祈る契りは初瀬山 (年も經ぬいのるちぎ...
歌論 正徹物語 下 42、44
42 上手になる者は、眞始めから見ゆる也。家隆卿幼くて、 霜月に霜の降るこそ道理なれど...
歌論 正徹物語 下 34、35、36、37、38
34 六百番に定家卿歳暮に、 たらちねやまだもろこしに松浦舟 (たらちめやまだ唐に松浦船...
歌論 正徹物語 下 21、24
21 拾訓抄は、爲長卿の作かと覺ゆる也。哥仙、有職、能書にて有りし也。官の廳にて侍りし...
歌論 正徹物語 下 7、15
7浦松沖つ風いさごをあぐる濱のいしにそなれてふるき松の聲かな (出典未詳)の哥を讀み侍...