新古今和歌集の部屋

YouTube短歌:冨田勲 展覧会の絵 プロムナード1

『展覧会の絵』冨田勲(シンセサイザー)

始まりはいつも期待を込めつつ

                             ゆっくり歩いて
    一歩一歩Andanteのリズムで

 

子どもの頃、オーディオコンポーネントのステレオを買ってもらい、初めてLPのクラシックをいくつか買った時、展覧会の絵が聴きたかった。冨田勲も、シンセサイザーも知らずに。

買った後から、これはクラシックではなく、新たな音楽の始まりの曲だと思った。

当時のモジュラー式のモーグ・シンセサイザーは、電圧を変える事で、音を作り出していた。人の声や風の音のように聞こえるが、空気を振動させた音を録音するのではなく、音そのものを創造していた。輸入した時、説明書も無く、一から音を出していたとある。

冨田氏は、手間が掛り非効率なSLが好きだと書いていた。これだけの組曲を作るにはどれほど時間を掛けてたのだろうか?

Andanteは、音楽速度記号で、歩く速さで(♩=72前後)と言う事だそうだ。

この1975年に発売された展覧会の絵は、組曲なので、どこまで短歌にしていけるか分からないが、とりあえず最初のプロムナードを。

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