『展覧会の絵』冨田勲(シンセサイザー)
始まりはいつも期待を込めつつ
ゆっくり歩いて
一歩一歩Andanteのリズムで
子どもの頃、オーディオコンポーネントのステレオを買ってもらい、初めてLPのクラシックをいくつか買った時、展覧会の絵が聴きたかった。冨田勲も、シンセサイザーも知らずに。
買った後から、これはクラシックではなく、新たな音楽の始まりの曲だと思った。
当時のモジュラー式のモーグ・シンセサイザーは、電圧を変える事で、音を作り出していた。人の声や風の音のように聞こえるが、空気を振動させた音を録音するのではなく、音そのものを創造していた。輸入した時、説明書も無く、一から音を出していたとある。
冨田氏は、手間が掛り非効率なSLが好きだと書いていた。これだけの組曲を作るにはどれほど時間を掛けてたのだろうか?
Andanteは、音楽速度記号で、歩く速さで(♩=72前後)と言う事だそうだ。
この1975年に発売された展覧会の絵は、組曲なので、どこまで短歌にしていけるか分からないが、とりあえず最初のプロムナードを。