盛衰記繪抄
玉塵園雪佳(抄録)
玉陽斎国春(画)
嘉永三年(1850年)刊
東都書肆 文江堂梓
歌川国春(享和三年(1803年) -天保十年(1839年))江戸時代中後期浮世絵師。
二代目歌川豊国の門人。姓は福田、幼名は冠之助、後に佐兵衛。俗称は具足屋佐兵衛。玉陽斎、山風亭と号す。文政二年(1819年)に二代目歌川豊国の門人となった。歌舞伎役者嵐冠十郎の長男で、自身も文政七年(1824年)、江戸市村座で二代目嵐徳三郎を襲名している。文政十年(1827年)の夏までは役者番付に名が見られるが、その後病弱により役者を廃業し、文政十一年の春から絵に専念した。文政十二年(1829年)3月頃と推定される「国春」の名の披露目の摺物が確認されている。これは師の二代目豊国が絵を描き、七代目市川團十郎らが句を寄せたものである。主に役者絵を描く。後に人形町に版元具足屋を開き、出版者として浮世絵版行に携わった。享年37。
嘉永三歳次庚戌孟冬發行
馬喰町二丁目
山口屋藤兵衛
同 町
菊屋幸三郎
東都書房 通油町
藤岡屋慶次郎
人形町通庄助屋敷
吉田屋文三郎
立命館大学ARC
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