新古今集名歌評釋 和歌評釈選集 第3巻 著者:太田水穂、四賀光子 発行:非凡閣 初版:昭和10年3月7日 特徴 中世の歌学思想を、常縁→宗祇→三条西家→幽斎→貞徳→季吟→芭蕉と伝えられたとし、宣長の家づとを「新古今の精神を正しく傳へてゐない。宣長といふ人は、契冲に捌した古學派の説を受けてゐる為に、新古今を推稱してゐながら、眞髄は掴んでゐないらしく、事の「實」に付き過ぎて「虚」のことが見えない。石原正明とても同様である。」としている。 新古今の名歌224首について評釈。