新古今和歌集の部屋

読癖入清濁付伊勢物語 五段 関守 蔵書

人しれぬ
 わがかよひぢの
  せきもりは
 
 
 
 
              よひ/\
                 ごとに
              うちも
               ねなゝん

 

むかし、男有けり。ひんがしの五条わたりに、いとしのびていきけり。

みそかなる所なれば、かどよりもえいらで、わらはべのふみあけたる、ついぢ

のくづれより、かよひけり。人しげくもあらねど、たびかさなりければ、あ

るじきゝ付て、其かよひぢに、夜ごとに人をすへて、まもらせければ、

いけどもえあはで、かへりけり。さてよめる
古今
  人しれぬわがかよひぢのせきもりはよひ/\ごとにうちもねなゝん
                               きさき
と、よめりければ、いといたう、心やみけり。あるじゆるしてげり。二条の后に、
しの                    たち
忍びてまいりけるを、よの聞へ給ければ、せうど逹のまもらせ給ひけるとぞ

コメント一覧

jikan314
@kwg1840go 川越原人様
一緒に原文を読む練習されている川越様がおられて、同志として、とても嬉しいです。
練習の初期頃、玉ふと書いてあっても、給の草書と読むんだと思い込み、後に玉だよなあと思っても、もう直すのも面倒なので、以降は給にしております。
今日は、氷点下を記録し、昼から風も強いです。感染も止まる気配も無く、体調には十分御注意下さい。
拙句
氷点下ブルッと身震い青き空
kwg1840go
おはようございます。
毎回楽しみに、拝見させて頂いています。
まだまだ、読めない文字が多く、ここで勉強させて頂いています。
さて、今回の最後の文で「よの聞へ給けれバ」とありますが、
給→有 だと思いますが、いかがでしょうか?「よの聞へ有けれバ」
その後の給ひは、読めなかったので、勉強になりました。
よろしくお願いします。
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