和本のうち、かなりの本が、綴糸が切れている。もちろん各大学図書館貴重本クラスでも、糸が切れ、虫食いが多数あると、小生クラスの者でも、安く手に入る。
小生は、この時代の一時所有者であり、私の蔵書を、小生の死後の百年、後世に伝える為には、補修が必要と言う事で、体験しているとYouTubeで見たので、早速川越の文星舎へ行ってみた。
和本綴については、光る君へでも、上東門院の命で、藤壺の者共総動員で、源氏物語を和本綴していた。
既に穴が開いている紙を糸で綴ると言う作業で、和本補修にはもってこいだし、担当者が親切に教えてくれた。ただ、小生の不器用な点が担当者を悩ませてしまった。(^_^;)
体験は、日時が文星舎ホームページに記載されているので、確認後体験してみては?
実際に、体験する事が重要であり、以下の写真は、小生の防備録である。
針は、太めで、糸は刺繍糸だったが、昔は絹糸を使ったとの事。絹糸は細いが、大変丈夫だとの事。
ページの途中の見えない部分に綴り糸を糊で貼り付け、中左の穴に糸を通す。反対側へ回し、糸を穴に通す。この時しっかり跡が付くくらい引っ張る。
そして、次の下の穴を通し、同じく横を回して同じ穴を通す。
次に、縦を回し、同じ穴を通す。
前の穴に戻り、通した後、次の右の穴を通す。
上に回して、次の右の穴を通す。
次の右の穴を通す。
横を回して、穴を通す。
最後に戻って、穴を通す。
最初の穴に通す。
最初の穴に通した後、輪を作り、その間に針を通す。
針を既にある糸の間を通して、もう一度穴に通し、糸を隠して糸を切る。
何度も試す古本は多数あるので、やってみたい。