新古今和歌集 第十 羇旅歌
題しらず
柿本人麿
あまざかる
鄙のな
が路を
漕ぎくれば
明石のとよりやまと島
見ゆ
読み:あまざかるひなのながじをこぎくればあかしのとよりやまとしまみゆ
意味:都を遠く離れた所から長い道のりを、都が恋しいと思いながら舟を漕いで来ると、明石海峡から大和の国の生駒や葛城の山々が見えて来ます。後もう少しで帰れます。
備考:万葉集、仮名序掲載歌
万葉集巻第三255 雑歌 柿本朝臣人麻呂覊旅歌八首
天離 夷之長道従 戀来者 自明門 倭嶋所見 [一本云 家門當見由]
明石より紀伊半島は、和歌山市、葛城山、高野山がうっすらと島の様に見えた。気象条件が悪く、生駒山系は見えなかった。大橋の従業員の数人に聞いたが、見た事が無いとのこと。関心が無い風だった。