三十六歌仙 藤原興風 たれをかもしる人にせむ高砂の松もむかしの友ならなくに 公 俊 画家不明 藤原敏行 秌きぬとめにはさやかにみえねどもかぜの音にぞ驚かれ○る 公 俊 筆者不明 源公忠ゆきやらで山路暮らしつほとヽぎすいまひとこゑのきかまほしきに 公 俊 宰相(筆者不詳) 行やらで山路くらしつほとゝぎすいま一こゑのきかまほしきに 公 俊 万里小路雅房筆 行やらで山路くらしつほとゝぎす今ひとこゑのきかまほしさに 公 俊 和漢朗詠集巻子本筆者不明 行やらで山路くらしつほとゝぎす今一聲のきかまほしきに 公 俊 画家不明 源宗于ときはなる松のみどりも春来れば今ひとしほの色まさりけり 公 画家不明 ときはなる松のみどりも春くれは今ひとしほの色まさりけり 公 画家不明 常盤なる松のみどりも春くればいまひとしほの色まさりけり 公 筆者不明掛軸 常盤なる松の緑も春くればいま一しほの色まさりけり 公 豊岡有尚筆 常磐なるまつのみどりも春くればいま一入のいろまさりけり 公 和漢朗詠集巻子本勝鼎栄筆 ときはなるまつのみどりも春くればいまひとしほのいろまさりけり 公 和漢朗詠集巻子本筆者不詳 やまざとはふゆぞさびしさまさりけるひとめもくさもかれぬとおもへば 公 俊 和漢朗詠集巻子本筆者不詳 素性法師見わたせは柳さくらをこきませて都そはるのにしきなりける 公 画家不明 見渡せば柳桜をこきまぜてみやこぞ春のにしきなりける 公 画家不明 見わたせば柳さくらをこきまぜて宮こぞはるのにしき成ける 公 松木宗條筆