新古今和歌集の部屋

春歌下 藤壺の藤 安井金比羅宮歌碑

新古今和歌集 第二 春歌下

天暦四年三月十四日藤壺にわたらせ給ひて花惜しませ給ひけるに

                     天暦御歌

圓居して

 見れども

あかぬ

   藤浪の

たたまく

    惜しき

今日にもある哉


読み:まといしてみれどもあかぬふじなみのたたまくおしききょうにもあるかな

意味:こうしてなごやかに集まっていくら見ていても飽きない藤の花の、波のように立つではないが名残惜しくて立ち去ることができない今日の春の日だなあ

作者:村上天皇むらかみてんのう926~967醍醐天皇の皇子。摂関をおかず、親政を行い天暦の治と呼ばれた。

備考:天暦四年(950年) 本歌:思ふどちまとゐせる夜は唐錦たたまく惜しきもにぞありける(古今集雑上 よみ人知らず)

新古今注

歌碑:京都市東山区下弁天町 安井金比羅宮

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