藤原道信朝臣
明けぬればくるゝものとはしりながら
なをうらめしきあさぼらけかな
右大將道綱母
なげきつゝひとりぬる夜のあくる間は
いかに久しきものとかはしる
後拾遺集 恋二
をむなのもとよりゆきふり侍けるひかへ
りてつかはしける
藤原道信
あけぬればくるるものとはしりながらなほうらめしきあさぼらけかな
拾遺集 恋四
入道摂政まかりたりけるにかどをおそく
あけゝればたちわづらひぬといひいれて
はべりければ
右大将道綱母
歎きつつ独ぬる夜のあくるまはいかにひさしき物とかはしる
令和6年4月30日 壱點伍