はじめに
靖国には、マニラで戦死した伯父が祀られている。
長兄からは、代参の依頼が度々有り、東京の病院に行くついでに、参拝し、代参した証拠に兄も参加しているSNSに投稿している。
その時の気分で、俳句、短歌、漢風詩を添えている。もちろん兄に分かる様に、俳句は有季定型、短歌も文語定型。
20歳そこそこで、父母、妻子に別れの手紙、遺言を見るにつけ、涙を禁じ得ない。
カンフー詩
漢詩は、平仄、押韻など規則が多く日本人には馴染み難い。そこで漢詩風の詩を作り、カンフー詩と名付けた。
カンフー映画を見て、気分だけはブルース・リーになったつもりに似ている。
漢詩は、平仄、押韻など規則が多く日本人には馴染み難い。そこで漢詩風の詩を作り、カンフー詩と名付けた。
カンフー映画を見て、気分だけはブルース・リーになったつもりに似ている。
川越八幡宮に奉りし歌 2018年5月1日
身のうさも川越え来ればいはしみづ
千歳のまもり
やはたのみみぬ
宇佐(憂さ)、川越、岩清水(言はじ)、八幡(やはた)の折句、懸詞
カンフー詩 隅田川佃島を 2018年9月13日
大河下って摩天楼に別れ
緩水流れて天至塔を映す
※スカイツリーを天に至る塔とした。
靖国冬近 2018年9月27日
靖国の御霊の庭は静しぐれ
16.4℃
今年は、秋が無かった。
ライブコンサート&ビール 2018年10月13日
多くの客の中で
地の中で
歌の中で
ビール缶を飲み干す
川越祭り 2018年10月20日
今日は、川越まつりだったが、突然の大雨。
雨の中、虹が川越氷川神社方面から出ていた。
図書館中で見掛けて、雨の中写真を撮ったら消えかかっていたので、見えるかは不明だが、確かに虹が出ていた。
神坐すとけふの時雨は答へけり
カンフー詩 望郷 2018年10月25日
秋月黒雲を取り去り
客人暗愁を持ち歸る
古人望郷に血涙し
少蟲幽微に啼き騒ぐ
北の丸公園 2018年11月1日
天高く杜の向かふの小春かな
血糖値は相変わらず高い。
カンフー詩 靖国菊香
昔戦士辺境に朽ち
今菊花帝都に薫る
出征別れ哭涙に読み
只蒼が門を突き抜けて行く
酒旗 2018年12月1日
木枯らしや
焼き鳥の旗はためいて
靖国銀杏 2018年12月13日
黄金の落葉を敷くや
靖らけく
六義園水鳥 2018年12月24日
みづ鳥の休む場所にて
立ち止まり
曾祖父の歌
明治歌集 佐佐木信綱編
第二巻 冬部
山寺落葉
さらぬだに寂しきものを山寺の鐘のひゞきに木の葉ちる也
第一巻 夏部
卯花
時鳥ほどなく來べきしるしにと垣のうの花さきいでにけり
第一巻 春部
牡丹
なつかしき色深み草さきにけり春の形見といざ見はやさん
※曾祖父の歌が、明治歌集と言う本に掲載されているとの事で、兄より調査依頼が有り。
奉靖国神社御創立百五十年 2019年1月11日
八角知し我が大君の邊に立ちて
外つ國の艸わたつみの海原底に朽ち果てゝふるさとをおもふ。
ももとせの國の護りに身を捧げ、
いその長きを國靖む益荒男どもは
ここのへの雲居に近き九段坂祀られたまひ、
國の民けふもむかしも訪ふひと絶えず
反歌
あらたまの年の初めも祈るかな今年も無事に國靖かれと
入学式 2019年4月3日
母と来し
入学式も花の中
半世紀前の話だが、亡き母と武道館で入学式に出た。
東京へ出てくる期待と不安の中、九段にお参りに行った。
ふと、その事を思い出て。
カンフー詩 防衛大学生参詣 2019年5月16日
薫風ハ代ハリテ帝都ニ吹キ
新兵ハ颯爽ト九段ニ詣ズ
願ハクハ遠国ニ遣サルトモ此ニ不歸ラ
父母ノ待ツ家ニ還ラムゾ
靖国 2019年5月18日
遠つ國の草の屍と
なりし人に
けふも
告ぐらむ
國は靖けき
英霊に奉りし哥 2019年6月20日
遠つ國の
南の艸の屍には
その生きた
証しを
誰か傳へよ
みたままつり 2019年7月16日
五月やみ
ほのの灯りに御霊おもふ
御霊祭 2019年7月16日
親想ひ
児等を思ひて
妻情ふ
みたまの燈り
けふも
静けき
遺詠 2019年8月29日
陸軍伍長 ■■■命
昭和二十年八月十七日
満州吉林省陶家屯駅北方にて戦死
秋田県能代市大町出身 二十九歳
大君に召されて征くや益荒男が
草むす屍何か惜しまん
子の親となりて強し吾が母の
尊き愛の心にぞ触る
身はたとひ広野の果てに散らうとも
捧げた命何か惜しまん
捧歌
惜しまるる君の心を北方の
寒き広野の夕陽に祈る
初秋蓮 2019年9月5日
遅れても
はちすの華は
咲いており
九段北の丸公園のお堀の蓮が咲いていた。
普通ハスの花は8月初旬の暑い時期に咲き、季語も晩夏となっている。
仏壇でお馴染みのものだが、遅れても私を楽しませてくれる。
出光美術館 芭蕉展 2019年9月28日
ばせを見て
くれてゆくのを
秋の夕
松尾芭蕉を追い掛けてきた私。
出光美術館で芭蕉展を知り、急遽有楽町へ。
当然真筆。
蕪村の奥のほそみちは、半分は出光美術館が所有していたのか?京都国立博物館蔵の半分は貸し出し出来なかったのか?レプリカだった。
その他、西行物語他、重要文化財も展示。 小生所蔵の烏丸広光や連歌師行助もあったが、重要文化財だった。さすが出光は金持ちだな?
富山、石川の句をつい声に出して読んでしまった。隣の人が不審者と思い離れて行った。自転車で回ったのが懐かしい。
俳句も推敲。
ミニライブコンサート 2019年10月5日
七日月燈の中
秋なのに海の香がした店に集ふ
令和元年靖国神社秋例祭に題す 2019年10月17日
帝都秋雨に潤ひ
神主英霊を祭る
詩を吟じれば桜葉落ち
菊花新たに代を迎ふ
清澄庭園1 2019年11月2日
けふ生きて
石の庭踏む
秋のくれ
秋の夕暮れは、古来よりもの悲しいもの。 人生も不安定なものだ。
そこで、奇岩の多い清澄庭園を安定した石の庭とした。
古池やかはづ飛こむ水の音
の句碑もある。
清澄庭園2 2019年11月2日
みな面にも
あきのくれにぞ
うつしをり
みな面は、皆と水の懸詞。 夕暮れの空だけでなく、池の水面にも秋の暮を映してみんな晩秋のもの悲しさが表れている。
(写真削除)
オカリナ 2019年11月3日
オカリナ 2019年11月3日
空あをくオカリナ響く
小春哉
今日は立冬前なので、冬の季語小春は合わないのだが、気温19℃快晴。風もなく暖かい。 商店街は、休日の人でごった返ししている。 音楽教室のデモンストレーションでオカリナを吹いている。 と言う小春日和です。
武道館工事中 2019年11月14日
ゆっくりと
クレーンのたり
小春かな
本句は、
春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな 蕪村
春を冬季に、小春と言う文字に。 来年のオリンピックの準備で今武道館は屋根葺替え中。ゆっくりとクレーンが動いていく。 と言う小春日和。
北の丸お堀にて 2020年1月16日
水潜る
枯枝のわきに
かは鵜かな
川鵜にとっては、寒中も関係は無いが、ひょっこりお掘の蓮の枯枝の間から浮かび上がって来たので。 句切れが二つだが、寒中水泳と見て。
特攻の母 2020年1月16日
送り出す
母の心はふるさとを
思ひて逝けるますらをの笑み
靖国神社の食堂が新しくなって初めて入った。 知覧の特攻隊の母と愛されたトメさんの味を受け継ぐ割下を使用しているとか。 英霊の「美味しかった」と言う笑みを
朧空 2022年2月20日
蔵六はおぼろに空をながめつゝ
令和2年2020年02年20日PM02時20分 今日、領収書の日付で気が付いた。2時20分に投稿しようと慌ててしまった。
※蔵六 村田蔵六で、大村益次郎(銅像)の通称。
帰省 2020年2月22日
北へゆく
春から冬へかへり道
マニラ暑風 2022年5月27日
靖国は夏の日射しを先どれり
台風 2022年9月6日
靖国や南の島より颱来たる
台風11号の影響で、南から暑い風が吹いて、蒸し暑い。ちょうど日本列島を一周するような台風で、これから日本海を北上する。 東京のアメダスポイントが、北の丸公園に移って、気象がかなり正確。 病院で、眼底検査を行い、瞳孔が開いているので、かなり眩しい。