宮木野の
露吹きむすぶ風の音に
小萩がもとを思ひこそやれ
源氏物語
桐壺
源氏物語 桐壺
更衣の母への御悔み
桐壺帝
宮城野の露吹き結ぶ風の音に小萩が本を思ひこそやれ
よみ:みやぎののつゆふきむすぶかぜのおとにこはぎがもとをおもひこそやれ
意味:宮城野の露が玉と結んでいるひどい風の音を思うに付けても、小萩の樣な我が子若宮の身の上を思うと可哀相でならない
備考:歌枕 宮城野。宮城野は宮城県の萩の名所で、小萩は源氏の事。結ぶは露の縁語。本歌 宮城野のもとあらの小萩露を重み風待つごとに君をこそ待て(古今集 巻第十四 恋歌四 読み人知らず)
仙台市宮城野区榴岡4丁目12 宮城野通南側歩道内
筆者:藤原定家