新古今和歌集の部屋

春歌上 三島江の春


新古今和歌集 巻第一春歌上

  詩をつくらせて歌に合せ侍りしに水郷春望といふことを

                     左衛門督通光

  みしま江や

霜もまだひぬ蘆

 の葉につのぐむ
      ほどの
     春風ぞ吹く


読み:みしまえやしももまだいぬあしのはにつのぐむほどのはるかぜぞふく 隠

意味:摂津の三島江の、霜がまだ残っている芦の枯れ葉に若芽が出すほどのもう春風が吹いています。

作者:源通光みなもとのみちてる1187~1248通親の子、通具の弟。従一位太政大臣となり後久我太政大臣と号する。

備考:歌枕 三島江 大阪府高槻市の淀川の岸辺 角組むは鹿角が生えるように若芽がでること。元久詩歌合

歌枕名寄、新三十六人歌合、美濃の家づと、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫) 、 新古今集聞書(牧野文庫本)

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