皆様からの温かいコメントへの返信、皆様のblogにお邪魔した際のコメントに付けた拙句、愚詠の11月分の拙句集 わくらば です。
わくらばにとふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶと答えへよ
夕凪帰舟
遠き舟夕日の道を秋の凪
こがれても日は下葉まで照らすらむ
(焦がれと漕がれと、木枯れ。深みが増すどころか、深みにはまりそうですね)
薩埵峠
山路来て神々しくも冨士の雪
富士見
冨士見える今日は見えたと小春かな
小春日に富士の見えたと噂して
思い人 和輪
一途にね おもってくれる 人さがし 好かれるよりも 好きになりたい
冬空に 輝く星の 多いこと 澄んだ心に ひかりは届く
返し 自閑
思い人 思わぬ人も 探す旅 好きと思えど かえる事なく
清む月に 寄り添う星の 冬空は 寒さが二人 引き寄せている
短歌は楽し 和輪
こりずまに めげずに挑む 和輪かな 愚作をつづけ いつか輝く
返し 自閑
凝る人も 素直な歌を 唄えれば あの子に心 伝わるかもね
懲りずま男
投げキッス又来てねとは知りつつも鼻下伸ばす夜は寒かりき
夕陽ピアノ 和輪
沈みゆく 夕陽を眺め 聞くピアノ 奏でる音は 生きた日々の音
かへし 自閑
どれ見れどあかぬ音色に白山に映る夕陽の影は残れり
(ドレミレド。白山(しろやま)は石川の白山(はくさん)。高い山は最後まで夕陽が映える
欠けてゆく月におもうは禿げゆく毛 和輪
身はそれなりに 秋のふけゆく 自閑
(更けると老ける)
月食探検隊 和輪
欠けてゆく 月を見ながら 語りあ互いの恋の 満ちゆく夢を
かへし 自閑
かけた月 徐々に光を 取り戻し 犀川の橋 掛ける思いを
(欠けると掛ける。犀川は金沢の川)
気が重い!
何もしない!深呼吸して冷たいが清らかな気が身体に充ちる
(ゆっくりとした呼吸はとても落ち着きますよ)
四季の彩り様の口語短歌・水曜サロンの会への投稿 和輪
詩読みが 集まる場所を 教えない 自閉さんこそ 意地悪なのね
愚詠かへし 自閑
詩よみと我が名呼ばるるほども無く冬の寒さが身に凍むギャグ
(地球温暖化対策に努めております。)
雨音 和輪
雨音に悲しみ誘う響きあり流れる歌と相まってなお
返し 自閑
ショパンには悲しみも在り憧れも音は時雨かピアノ弾きつつ
(雨音はショパンの調べ、小林麻美さんが隣にいたら「お酒が進む君」になります)
げっしょく 和輪
欠ける月 大きく欠ける対策を思い浮かべて心痛める
欠ける月 君をおもいて 眺めれば愛の苦しさ身にしみる夜
愚詠かへし 自閑
コロナ禍の無策の中の守る道満ちる思いにかける月影
(ナ禍の、中の。道、満ち。欠けると賭ける)
自讚歌かるたに 和輪
いにしえの歌詠み集め学びたる心に雅たのしなりけり
愚詠かへし 自閑
いにしへは恋も歌より始まりて別れの恨みも又歌を送りて
自讚歌かるたに2 和輪
あまたなる 詩よりあつめ 作りたる かるたに心 ときめかせつつ
返し 自閑
みづからが選びし歌の集めたる思いをよみて後に伝へむ
また返し 和輪
足らぬ詩 さがして時間 とられるも 作りたること 喜び深し
又々かへし 自閑
一枚づつ書きたる人の思いにもかるたは歌のこころ伝えへむ
(たいしたお金にもならないこの小さなかるたに、同じ歌を何枚も書いて、170種類のアルバイト。コツコツと書いて、次の切り貼り職人に渡したんだろうね。私には無理)
温泉旅行😌♨️🍶う~ぃ♨️に 和輪
1人だけ 温泉入り 紅葉を 楽しむ気分は いとうらやまし
集めたる 喜び感じ のんびりと 余韻とともに 楽しむ心
流水紅葉
レガートに流れる紅葉目で追いて
※レガート(伊: legato)は、音楽用語で、ある声部において、連続する2つの音(通常音の高さは異なる)を途切れさせずに滑らかに続けて演奏すること。
(本歌 山川に風の掛けたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり)
オミクロン変異株
かぜかけるしがらみばかり紅葉いかだ
(風邪(コロナ)も新種か流行しそうとか。用心してこれも乗り越えようと思っております。本歌 山川に風のかけたるしがらみは~)
看脚下
看脚下踏み分け難く紅絨毯
※看脚下 自分の足元を見よ、という意味の漢語。転じて「足もとに注意せよ」、「履物を揃えて脱げ」、といった意味合いで、さらに「己の立脚するところを見失うな」、「常に自戒せよ」、といった意味合いで用いられる。
(本歌 桐の葉もふみわけがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど 式子内親王。常に足元を見ているつもりになっているが、道がどこに有るのか?分からなくなっています)