或人云 和琴のおこりは、弓六張を引ならして、是を神樂にもちゐけるを、わづらはしとて、後の人のことに作り移せると申し傳へたるを、上總國の濟物のふるきしるし文のなかに「弓張帳」と書て、注に「御神樂のれふ」とかけり とぞ。いみじき事也。