新古今和歌集巻第六 冬歌
題しらず 源信明朝臣
ほの〃と
晨明の月
の月影に
もみぢ吹きおろ
す山颪の
風
歌:ほのぼのと有明の月の月影に紅葉吹きおろす山おろしの風
読み:ほのぼのとありあけのつきのつきかげにもみじふきおろすやまおろしのかぜ 隠
意味:ほのぼのと明けてゆく有明の月の光に山から吹き下ろす風に紅葉が舞っているのが見えます。
作者:みなもとのさねあきら910~970公忠の子。陸奥守。中務と恋愛関係にあった。三十六歌仙の一人で屏風歌が多く残る。
備考:こと御屏風歌。和漢朗詠集
時代不同歌合、八代抄、俊成三十六人歌合、九代抄、九代集抄、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)
平成27年5月16日十點貮/十六