新古今和歌集 巻第十 羇旅歌
東の方に罷りけるによみ侍りける
西行法師
年たけて
また越ゆべしと
思ひきや
いのちなりけり
さ夜のなか山
読み:としたけてまたこゆべしとおもいきやいのちなりけりさやのなかやま 隠
意味:若い頃この峠を越えた時、年をとってまた歌枕で有名な小夜の中山を越えることがあるだろうかと思ってもみなかったが、今また越えることができ、神仏の御蔭で、命が長らえているから、また出きることだな
作者:さいぎょう1118~1190俗名佐藤義清23歳で出家諸国を行脚。
備考: 歌枕 小夜の中山静岡県掛川市日坂峠 二度目の東北行脚の途中
歌枕名寄 定家十体 美濃の家づと 新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)