庭の 　　　　　おもは 　　　　月もらぬまて 　　なりにけり梢に 　夏...

　　　わかやとのそともに たてる楢の葉の 　　しげみに 　すゝむなつは 　　　　　　...

いさり火の 　むかしの光 　　　　　ほのみえて 　　　あしやの里に 　　　　　　飛ふ蛍かな 新古今和歌集巻第二 　　　夏歌 　百首歌たてまつりし時　　摂政太政大...

　　まとちかき 竹の葉すさふ 　　　　　かせの音に 　　いとゝみちかき 　　　　うた...

窓近き いさゝむら竹かせふけは 　　　　　　　あきに 　　　　　おとろく夏の 　　　　...

　　　むすふ手に 影みたれゆく 　　　　　山の井の 　　あかても月の かたふきにける 新古今和歌集巻第二 　　　夏歌 　　五十首たてまつりし時 　　　　　　　　　...

　　　　　　みちの邊に し　みす 　なかるゝやなきかけ 　　　　　　しはしとて 　　　　...

　よられつる 野もせの草のかけろ 　　　　　　　　ひて 　　すゝしくゝもる 　　　　夕立の空 新古今和歌集巻第二 　　　夏歌 　題知らず　　　　　　　　西行法師 よら...

おのつからすゝしくも あるかなつころも 　　　　日も夕暮の 　あめの 　　　　なこりに 新古今和歌集巻第二 　　　夏歌 　崇徳院に百首たてまつりけるとき 　　　　　　...

　　　　つゆすがる にはの玉ざゝうちな 　　　　　　びき 　一むらすぎぬ 　　　　夕立の雲 新古今和歌集巻第二 　　　夏歌 　千五百番歌合に 　　　　　　　　　　　...