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絹本伊勢物語 八橋 天知書色紙コレクション
伊勢物語 九段 東下り 八橋 古今和歌集 あづまの方へ友とする...
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読癖入伊勢物語 八十二〜八十四段
八十二段 交野の桜 をり、みこ達おはしまさせて、夜一よ酒のみし遊て、夜あけもてゆく ほどに、此殿のおもしろきをほむる哥よむ。そこに有けるかたゐ翁...
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鴨長明方丈記之抄 大原出家1 その間折々の違ひ目に
なり。其間折々のたがひめに、をのづから みじかき運をさとりぬ。すなはち五十 の春をむかへて家を出世をそむけり もとより妻子なけれは捨てがたきよすがも なし。身に官禄...
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読癖入伊勢物語 七十五~八十一段
七十七段 盛大な法事 七十五むかし男、いせの国にゐていきて、あはんといひければ女 大よどの濱におふてふみるからに心はなぎぬかたらはねども とひい...
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鴨長明方丈記之抄 世の有にくき事3 遂に跡止むる事
りしかば、つゐに跡とむることを得ずして 三十餘にして更に我心と一の庵を結ぶ 是を有し住居になずらふるに十分が 一なりたゞ居屋ばかりをかまへて、はか/"\ しくは、屋...
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読癖入伊勢物語 六十八〜六十九段(2頁欠丁)
六十九段 狩の使 らぎばかりにいきけり。かうちの国いこま山をみれば、くもりみはれ み立ゐる雲やまず。朝よりくもりて、昼はれたり。雪いとしろう 木のすへにふりたり。それ...
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鴨長明方丈記之抄 世の有にくき事2 勢ひ有者は
がたし。いきおひ有者は貪欲ふかく、ひ とり身なるものは人にかるしめらる。寶 あればおそれおほく、貧しければ歎切 也。人をたのめば身他のやつことなり、人 をはごくめば、心...
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読癖入伊勢物語 六十五〜六十七
六十五段 恋せじの禊 六十五昔おほやけおぼしてつかふ給ふ女の、色ゆるされたる有けり。おほ みやすん所とて、いますかりけるいとこなりけり。殿上にさぶらひける在 原なりけ...
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鴨長明方丈記之抄 世の有にくき事1 立居につけて
らず。立居につけて恐れおのゝく、た とへば雀の鷹の巣に近づけるがご とし。もしまづしくして冨る家の隣にを るものは、朝夕すぼき姿を恥てへつ らひつゝ、出入妻子僮僕のうら...
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読癖入伊勢物語 六十三〜六十四
六十三段 九十九髪 といふをいとはづかしと思ひて、いらへもせでゐたるを、などいらへも せぬといへば、泪のこぼるゝに目も見えず、ものもいわれずといふ これやこのわれにあふみ...