章段不明 十八むかし、なま心ある女有けり。男ちかう有けり。女うたよむ人な きく をりれば、心みんとて...
「木高き紅葉の蔭に、四十人の垣代、言ひ知らず吹き立てたる物の音共に、あひたる松風、真の深山颪と聞こえて吹き迷ひ、色々に散り交ふ木の葉のなかより、青海波の輝き出でたる樣、いと恐ろ...