3月 23日

2025-03-23 05:10:59 | Weblog

                        初蝶・蝶・紋白蝶・黄蝶々

 

 

 

                

 

 

 

          鯉の背に初蝶来れば父恋し            沢木欣一

 

          反射炉に初蝶の来て影落とす           栗田やすし

 

          光りつつ蝶が蝶追ふ疎水べり           桜井節子

 

          都府楼の礎石伝へり春の蝶            伊藤範子

 

          初蝶や双子の眠る乳母車             佐々木美代子

 

          蝶飛べりきりんの足を縫ふやうに         中斎ゆうこ

 

 

 

 

                

 

 

 

          白蝶々いつもつがひのあと先に          細見綾子

 

          初蝶や吾三十の袖袂               石田波郷

 

          つまづきし子に初蝶もつまづきぬ         西村和子

 

          初蝶に手を振つて児の誕生日           井上美樹

 

          水際に日暮れを掬う紋白蝶            宇多喜代子

 

          初蝶をとらへるための双手かな          夏井いつき

 

 

 

 

                     

 

 

                     紋白蝶ほどの汚れの白靴に     福永耕二

 

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3月 22日

2025-03-22 05:54:13 | Weblog

                        大根の花・大根花・花大根

 

 

 

 

                

 

 

 

          大学の庭の大根花咲けり              沢木欣一

 

          春雷を二三日して大根花              細見綾子

 

          大根の花咲く十坪ほどの庭             栗田やすし

 

          花大根大寺の畑埋めつくす             武藤光晴

 

          南吉のきつねの話花大根              江本晴子

 

          花大根濡らす岬の怒涛かな             岡野敦子

 

 

 

                

 

 

 

 

          まかり出て花の三月大根かな            小林一茶

 

          岬への単線をどる花大根              林 翔

 

          夕月は母のぬくもり花大根             古賀まり子

 

          二十の戀五十の戀や花大根             石塚友二

 

          花大根海女の磯畑一つかみ             鈴木しげを

 

          夕暮れて白の冷えゆく花大根            五十島典子

 

 

 

                     

 

                     紫花菜・諸葛菜 

                     原産地は中国で、オオアラセイトウ属、越年草葉は広く艶があり茎の上部にも付く

                     花は茎に枝を出し広がっては花を付ける

 

 

         諸葛菜いつまでを子に仰がるる            福永 耕二

 

         新聞のたまるはやさよ諸葛菜             片山由美子

 

         足もとに点るむらさき諸葛菜             草間時彦

 

         脱藩の道と知りけり諸葛菜              野口弘子

 

 

 

                

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています  

          

   
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3月 21日

2025-03-21 05:28:25 | Weblog

                           連翹・いたちぐさ

 

 

 

            成熟した果実を蒸して乾燥させて、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤として利用される。

            奈良時代に書かれた「和名抄(わみょうしょう)によると「イタチグサ」の名前で生薬とし売られていた。

            (と言うことです。ネットの知識です)

 

 

 

 

                     

 

 

 

          連翹や焼杭を打つ宇治の院            沢木欣一

 

          連翹が色めきわたり明日を待つ          細見綾子

 

          連翹や一日富士の裾かすむ            栗田やすし

 

          連翹を四囲に咲かせて検問所           中山ユキ

 

          連翹や昼食匂ふ保育園              武藤光晴

 

          図書館の窓連翹の花明かり            谷口千賀子

 

 

 

                     

 

 

 

          連翹や真間の里びと垣を結はず          水原秋櫻子

 

          童画展連翹の黄がここに撥ね           福永耕二

 

          連翹のどこか投げ槍なる黄色           櫂 未知子

 

          吹き降りとなり連翹のいさぎよし         菖蒲あや

 

          古佛見て連翹の晝憂かりけり           藤田湘子 

 

          連翹の奥や碁を打つ石の音            夏目漱石

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています  

 

 

 

 

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3月 20日

2025-03-20 04:59:51 | Weblog

                           春分の日・彼岸中日

 

 

 

            三月二十一日前後。戦後、国民の祝日として法律で定めれられた。「自然をたたえ、生物をいつくしむ」

            日とされている。昼夜の長さがほぼ等しく、彼岸の中日にあたる。

 

 

 

                

 

 

 

          彼岸中日は昨日となりしを雪が降る        細見綾子

 

          鰻屋の俎干せるお中日              武山愛子

 

          橋桁に水かげろふや春彼岸            上村龍子

 

          彼岸会の庫裏に白緒の下駄並ぶ          相澤勝子

 

          お中日寺の余興の薩摩琵琶            松島芳子

 

          木々の芽に春分の日の雨軽し           市ヶ谷洋子

 

 

 

                

 

 

 

          春分の日なり雨なり草の上            林 翔

 

          雨着透く春分の日の船の旅            秋元不死男

 

          黒い牛歩く春分の日が真上            有馬朗人

 

          彼岸中日子が来る日とす約はせねど        安住 敦

 

          正午さす春分の日の花時計            松岡ひでたか

 

          春分や幼が書いて鏡文字             岡井省二

 

 

 

                

 

 

 

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3月 19日

2025-03-19 06:45:15 | Weblog

                          涅槃西風・彼岸西風・涅槃吹

 

 

 

            ねはんにし,彼岸西風,涅槃吹とも。 冬の季節風のなごりで春の彼岸の前後に吹く風。

            涅槃会「陰暦二月十五日」はお釈迦様の入滅の日にあたり、美しい響きからも西方浄土が想象される

            季語である。時期的には春の彼岸前後にあたり、一般的に浄土からの迎え風 。.涅槃(ニルヴァーナ)の

            意味は苦しみの最高の境地=仏教のゴール

 

 

 

                

 

 

 

          涅槃西風平和の鐘を一つ撞く           栗田やすし

 

          釈迦堂の檜皮光れり涅槃西風           江本晴子

 

          休漁の網干す入江涅槃西風            松本恵子

 

          涅槃西風ユーカラ織の幡の艶           角田勝代

 

          艶やかな唐人墓よ涅槃西風            武藤光晴

 

          被爆樹の黒こげ匂ふ涅槃西風           栗田せつ子

 

 

 

                

 

 

 

          ころがつて玉葱芽だす涅槃西風           秋元不死男

 

          涅槃西風庫裏の障子戸開けて訪ふ          星野立子

 

          深川や二日続きの涅槃西風             角川春樹

 

          むづがゆき翼のつけ根涅槃西風           正木ゆう子

 

          さんしゆゆの黄の俄なり涅槃西風          石田波郷

 

          ゴツホ展へ流れ行く人涅槃西風           服部たか子

 

 

 

                

 

 

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3月 18日

2025-03-18 06:05:34 | Weblog

                        彼岸・彼岸入り・彼岸寺・讃仏会

 

 

 

 

                     

 

 

 

           一年に春と秋に有るお彼岸、俳句で「彼岸」と言え.ば、春の彼岸を指しま(浄土思想)の

           考えから真東から上がる太陽が真西に沈む日を彼岸の中日に据えた前三日後三日を彼岸の期間であり

           その中日を春分・秋分の日となしています今年2025年は昨日17日~23日入日を真西(西方浄土)に

           拝み先祖の供養と自分の極楽浄土への到達を願う日と考えられます

           仏教国は多く有りますが彼岸の考え、法要は日本独自のものです

 

 

 

          彼岸団子作らずじまひ一人悔ゆ          細見綾子

 

          緋目高に朝日溢るる彼岸入り           栗田やすし

 

          彼岸僧見てきたやうに地獄説く          森 靖子

 

          歌麿の春画積まれて彼岸寺            岸本典子

 

          帰るたび母小さくなる彼岸かな          関根切子

 

          うらがへる高き法螺の音彼岸寒          中斎ゆうこ

 

 

 

                     

 

 

 

          ついて来た犬も乗る哉彼岸舟            小林一茶

 

          毎年よ彼岸の入りに寒いのは            正岡子規

 

          沼に沿ひ杖を漕ぎゆく彼岸婆            秋元不死男

 

          四ッ手網すみずみ乾く彼岸かな           吉田鴻司

 

          兄妹の相睦みけり彼岸過              石田波郷

 

          よべばこたへありて彼岸へ渡し舟          富安風生

 

 

 

                     

 

 

 

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3月 17日

2025-03-17 05:26:44 | Weblog

                        キブシの花・花木五倍子・通条花

 

 

 

            キブシ科の落葉低木で落葉低木、葉は卵型で先がとがる。雌雄異株 春、葉よりも先に、黄色い花を

            穂状につける果実はタンニンを含み五倍子(ふし)の代用として黒色染料とする

 

 

 

                     

 

 

 

          このあたり神の領域きぶし咲く          国枝洋子

 

          花木五倍子海神(わたのかみ)への登り口     中根多子

 

          夕映えの空むらさきに花きぶし          上田博子

 

          吊橋揺れ花ぎぶしゆれ山の風           山下智子

 

          木五倍子垂る山にかそけき水の音         廣島幸子

 

          海沿ひの書院明るし花木五倍子          長崎マユミ

 

 

 

                     

 

 

 

          木ぶし咲き花折峠つづら折            古賀まり子

 

          谷かけて木五倍子の花の擦れ咲          飯島晴子

 

          たて書きの詩のごとくあり花きぶし        和田順子

 

          花きぶし髪ざし木花之開耶姫           邊見京子

 

          曽我堂へ木五倍子の花の雨雫           井水貞子

 

          雨ながき十々里が原の花きぶし          古館曹人

 

 

 

                     

 

 

 

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3月 16日

2025-03-16 05:53:33 | Weblog

                          木蓮・もくれん・紫木蓮

 

 

 

 

                

 

 

 

          木蓮や熊野路に入る一つ星            沢木欣一

 

          紫木蓮ほぐるる女身仏の前            小島千鶴

 

          ひとひらを朝日へほぐし紫木蓮          伊藤範子

 

          紫木蓮女優ゐさうなバルコニー          酒井とし子

 

          紫木蓮吉祥天に開き初む             中川幸子

 

          加賀の雨西より晴れて紫木蓮           山 たけし

 

 

 

                     

 

 

 

 

          戒名は真砂女でよろし紫木蓮           鈴木真砂女

 

          嘴太の蕾かかげて紫木蓮             鷹羽狩行

 

          紫木蓮家の中よりもの問はれ           岡本 眸

 

          紫木蓮夕べの水の色吸へり            原田青児

 

          大屋根を暮色下りくる紫木蓮           西村 旅翠

 

          宝冠の傾ぐかたちも紫木蓮            百合山羽公

 

 

 

                     

 

 

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3月 15日

2025-03-15 06:18:47 | Weblog

                           木蓮・白蓮・紫木蓮

 

 

 

 

                

 

 

 

          伊豆晴れて白木蓮に雨しずく           栗田やすし

 

          白木蓮昏れて當麻に水の音            山本光江

 

          飛び立たむばかりの一樹白木蓮          中村たか

 

          木蓮の崩れきつたる倦怠期            伊藤範子

 

          青空の色薄めたり白木蓮             武藤光晴

 

          白れんの揺れに遅れて風の音           松井徒歩

 

 

 

                     

 

 

 

          木蓮の白光薫ず池のうヘ             水原秋櫻子

 

          マラソンの止ることなし木蓮白し         長谷川かな女

 

          はくれんのひしめく真夜をさめてをり       飯島晴子

 

          木蓮を仰ぎ仰ぎて郵便夫             西村和子

 

          はくれんの散るべく風にさからへる        中村汀女

 

          はくれんの一弁とんで昼の月           片山由美子

 

 

 

                

 

 

 

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3月 14日

2025-03-14 05:58:46 | Weblog

                          卒業・卒業式・卒業子

 

 

            「月日は百代 (はくたい) の—にして、行きかふ年もまた旅人なり」〈奥の細道

            ころころは3人の可愛い孫を授かましたそのうちの一番上の孫娘が今日中学を卒業 勉強も大切だけど

            ずっと続けて来た吹奏楽も頑張って欲しいと思う爺であります おめでとう

 

 

 

 

                

 

 

 

          卒業の金髪少女日本の名               沢木欣一

 

          外套の裾ほころびて卒業す              栗田やすし

 

          卒業や手擦れの一書師に返し             河原地英武

 

          髪堅く結び娘は卒業す                大島千津

 

          卒業歌をとめらの帯胸高に              三井あきを

 

          笑顔よき少女となりて卒業す             長江克江

 

 

 

                

 

 

 

          交換日記少し余して卒業す              黛 まどか

 

          卒業歌胸いたきまで髪匂ふ              寺山修司 

 

          ひらき見す卒業証書墨匂ふ              西村和子

 

          卒業の歩幅に母は追ひつけず             今瀬剛一

 

          太陽ヘボールを蹴つて卒業す             片山由美子

 

          声変りしきらぬこゑの卒業歌             三村純也

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています                 

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