鎌ヶ岳の右手を回り込みながら息を切らしていると頭上を中型の鷹が滑空していきます。名前は分かりませんが翼の肩の部分が盛り上がった尾羽の長い個体でした。暖かくなったので冬眠開けの小動物でも探していたのでしょう。そうこうしているうちに一気に鎌ヶ岳(1161m)の頂上に到着です。朝のどんよりした空気も入れ変わったおかげで眺望はすばらしいの一言です。北から西には雄大な御在所岳とそれに連なる雨乞岳をはじめとする近江の山々、南には入道ヶ岳、水沢岳、仙ヶ岳、南鈴鹿の山々をはじめ布引山地から伊賀の山並みまで見て取れました。
[鎌ヶ岳からの御在所岳]
景色をおかずに追加の腹ごしらえをしていたら時は既に午後2時になっていました。ここからピストンすれば約2時間で駐車場へ戻ることができます。ところが・・たった今見てしまった水沢岳に向かって連なる鎌尾根のアップダウンに魅せられてしまったうえ、体力に相談したら「何とかなる!」というではありませんか。あとは時間が許せばということですが、ルート図を見ると水沢峠まで2時間余り、峠から駐車場まで1時間余りとあります。つまり5時半頃には車に戻れ、万一遅れても明るいうちに林道までは到達できる計算です。単独行動のうえ初めてのルートを時間に余裕をもたずに決行する無鉄砲さは若い頃そのままです。
岳峠を過ぎ最初の難関が左に切れ落ちた鎖場です。ステンレス製の鎖がアンカーでしっかり固定されていました。
難関はさらに続きます。みちなりに行くと岩が現れその先の道がすっぽりと切れ落ちていました。3m弱の高さでしょうが、足場が無く申し訳程度のトラロープがぶら下がっています。巻き道は無いかとあたりを探し回るものの見つけられません。仕方なく備え付けてくれた方には申し訳ないと思いつつもトラロープの結びを再確認してからロープに体重を預け、脆い岩場に靴のかかとで足場をさぐりつつ下り終えました。足場が薄いところを見ると先達たちはターザンのように・・・ですか。
鎌尾根最後のガレ場を慎重に登りきり水沢岳で小休止、難関突破に時間を使ったためわずかの滞在で先を急ぐこととしました。ここから水沢峠までは急坂の下りになります。峠は何か寂しげな雰囲気なので水分補給だけ済まして三重県側へ下りました。峠からは谷道、渡渉、植林道、炭焼釜の跡など生活臭のするバラエティーに富んだルートでした。
[鎌ヶ岳からの御在所岳]
景色をおかずに追加の腹ごしらえをしていたら時は既に午後2時になっていました。ここからピストンすれば約2時間で駐車場へ戻ることができます。ところが・・たった今見てしまった水沢岳に向かって連なる鎌尾根のアップダウンに魅せられてしまったうえ、体力に相談したら「何とかなる!」というではありませんか。あとは時間が許せばということですが、ルート図を見ると水沢峠まで2時間余り、峠から駐車場まで1時間余りとあります。つまり5時半頃には車に戻れ、万一遅れても明るいうちに林道までは到達できる計算です。単独行動のうえ初めてのルートを時間に余裕をもたずに決行する無鉄砲さは若い頃そのままです。
岳峠を過ぎ最初の難関が左に切れ落ちた鎖場です。ステンレス製の鎖がアンカーでしっかり固定されていました。
難関はさらに続きます。みちなりに行くと岩が現れその先の道がすっぽりと切れ落ちていました。3m弱の高さでしょうが、足場が無く申し訳程度のトラロープがぶら下がっています。巻き道は無いかとあたりを探し回るものの見つけられません。仕方なく備え付けてくれた方には申し訳ないと思いつつもトラロープの結びを再確認してからロープに体重を預け、脆い岩場に靴のかかとで足場をさぐりつつ下り終えました。足場が薄いところを見ると先達たちはターザンのように・・・ですか。
鎌尾根最後のガレ場を慎重に登りきり水沢岳で小休止、難関突破に時間を使ったためわずかの滞在で先を急ぐこととしました。ここから水沢峠までは急坂の下りになります。峠は何か寂しげな雰囲気なので水分補給だけ済まして三重県側へ下りました。峠からは谷道、渡渉、植林道、炭焼釜の跡など生活臭のするバラエティーに富んだルートでした。