jogo式Canoe Life

避けては通れない話(1)

 カヤッキングにおいて一番傷害にさらされるのは肩関節だろう。サーフカヤックにおいては、その初期の時代から問題視され、話題に上がっていた。シーカヤックの方面ではあまり話題にならないけど、そのカヤックの構造から、シーカヤックのほうがやられると思うし、やられたときのダメージは大きいはずだ。
 サーフカヤックの世界では回旋筋腱板(ローテーターカフ)の強化が肩関節傷害の予防になると強調されています。だから僕もそれを実践しています。
 今年の夏、サーフカヤッカーのYさんと話す機会があった。彼は整形外科の医師だ。肩関節の脱臼の話しをしいる時に、「どんなに腱板を鍛えても、(肩関節が)脱臼するシチュエーションを作ってしまえば、あっけなく抜けますよ」というのだ。どんなマッチョな人でも簡単に抜けると。
 だから、パドルシャフトを顎より上に挙げない、バンザイしない、脇を閉める、これらが大切と教えてくれた。
 さらに僕の経験では、肩関節を傷める人の半分は波打ち際の崩れ波(ショアブレイク)で沈してやられている。沈した状態でパドルが海底にひっかかり、カヤックと自分はブレイクに掴まって岸方向に引きずられ、肩を捻るのだ。このパターンで怪我する人は女性に多い。その事をYさんに話すと女性は肩の構造が元々柔らかく(ルーズ)で、一度傷めるとなかなか治癒しない「医者泣かせ」の傷害なんだと説明してくれた。
 カヤックのリーダーの人にはこういうことを知っておいて欲しい。頭の片隅に絶えず置いといて下さい。

いことを悲しむより、あるものに感謝しなさい。  石川洋(托鉢者)
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