「jogo先生、使用期限、ちょっと過ぎちゃってますが、まだ飲めますよ、持って帰りませんか？」と職場で声を掛けられた。
大豆と牛乳から作られた経腸栄養剤といわれるもの。これを使っていた患者さんたちの姿が脳裏を駆ける。何人か、個人的にお付き合いさせてもらったり、多くをその姿で教えてくれた人たちもいる。
この栄養剤は、自力で食事が出来ない人が、口から、またはチューブで消化管に直接入れて栄養を取るもの。「カロリーメイトを濃くした感じ」と使ってる人に聞いた。
PPKというのをこれまた患者さんから教わった。「ピンピンコロリ」の略だそうだ。死ぬ直前までピンピン元気、死ぬ時はコロリと逝く。これがご老人の理想なのだという。
しかし、経腸栄養剤を使っていた多くの人は、ピンピンとはいかなかった。思いとは裏腹なものだ。
ピンピンとした人生を歩めるには、何をしたらいいか、どうするべきか、考えてみることにしよう。リラックスしてコーヒーでも飲みながらこういったことに思索をめぐらせる。そんなことも必要なんだろう。
