川を遡り、ジャングルをさらに奥に分け入りました。
途中から、雨も降り出しました。
こんな乾季の真っ最中なのに、毎日のように雨が降ります。
周りは、木、木、木、と水しかありません。
こんな水の中、それも雨の中を、上がったり下がったりしながら歩いていくのに、不思議とまったく疲れません。やっぱり、酸素が濃いからかなあ。地球上の酸素の少なくとも4分の1はここアマゾンでつくられるんだから。出来たてほやほやの新鮮な酸素だから、効きが違うのかもしれない。まあ、酸素室にいるようなものです。
両側から岩が迫ったところで、ふと、周囲と異をなす鮮やかな色の物体がある、と思ったら、蛇でした。腕の太さくらいある、『虹の蛇』?!でしょうか?
そこを通るには、その鮮やかなヘビから1メートルもないところの丸太の上を通らなければなりません。ヘビを驚かせないように、静かに息を止めて、忍び足で通ります。“ホッ”!!
その先に、滝がありました。
道の終わりは、滝でした。
小さいけど、神秘的な滝です。
滝の名前はLlanto de Anaconda 「アナコンダの涙」です。
雨が降り続いているということは、そのあと、当然、川が増水するということです。
もう、長靴の中まで水に浸かりながら、もと来た道(といっても川だが)をジャブジャブと足早に下っていきました。
キャンプ地に戻って、まもなく、思ったとおりに川が増水してきました。
もうこうなると、温泉も台無しです。
ハンモックに揺られて、読書に耽ります。
秋田