スケート場は神秘体験の場Skating place mystery

フィギュアスケートとは、面白いスポーツで、氷上芸術、神秘体験の場でもあります。
クルクルまわる事で、もう一人の自分に出会うことができます。

イスラム神秘主義のひとつ、スーフィズムでは、回転を中心とするスーフィダンスで神との合一をめざすというのがありますが、同じような効果がフィギュアスケートにあるのではと私は考えています。

一種のスポーツマン変性意識といった効果があって、意識が変わり，精神と肉体のバランス感覚が，訓練されていくのだと思います。

氷の上で足元を不安定にした所でジャンプやスピンをする事は、長年の月日をかけながら、10年がかりでひとつのジャンプに取り組んで始めて物になるという。

シーンと静まりかえったリンクの上に降り立つ時は、未知なる世界へ挑むようなワクワクした気持ちになった事を思い出します。

氷の上をスイスイと、シャープなエッジの音が、耳元に響くと、洗い流されていくような禊てきなものを体験しますね。

一度スケートに魅せられた者は、かならずまた、スケートの世界へなんらかのかたちで戻ってきたいと思うはずです。

滑る事は人間の本能で、子供の頃寒い日に道を歩いていて、氷の水溜りがあったら、体は自然に氷の上を滑ろうとします。

人間の意識を変えるには足下を不安定にする事です。
荒川修作さんの天命反転反転住宅は、まさに足元を不安定にしたデコボコ床が、部屋の中心に用意されています。



iPadから送信