フィギュアスケートのメダリストの、演技の後の得点が出るときに選手の横に座っているコーチは、日本でも佐藤信夫、久美子夫妻を除き、ほとんど選手時代は無名に近いコーチの顔がテレビに映し出されてきます。
フィギュアスケートは身体能力,芸術、忍耐、強靭な体力、気力がないと出来ません。伊藤みどり選手や高橋大輔選手をメダリストに導かれたお二人のコーチは飛びぬけた先見の目と分析能力をお持ちの数少ないコーチですね。
伊藤みどり選手は山田満知子コーチとの出会いで強靭なジャンプ力、(時折フェスから飛び出してしまうほど(笑)長光歌子コーチは高橋大輔選手のスケートの天才的要素を見抜かれ、小さいときから自分の家族同然として、同じ家に住み同じものを食べ自分の子供たちと同じように愛を注がれて来ました。
床の上のスポーツとは違い選手が何時間氷の上にいたかも関係します。フィギュアスケートはメンタル的にも左右されやすく、普通のスポーツではなく芸術の域へ行きます。
少年少女として体も心も成長する過程で反抗期も無事乗り越え、何度かスケートを止めたいと思う挫折感を持ったときもあるでしょう。コーチも泣きたい心の葛藤を乗り越えながら、新米コーチとしてメダリストに一人の選手を育成することで、実績を作るまで10年はがんばらないと、世間で認められません。
フィギュアスケートは、自律神経に関わり深いスポーツで、コーチは選手のスピリチャルガイダンスの役目を荷いながら、子供から青年期、先祖の背後霊にも時折遭遇。そんな長い葛藤を勝ち抜いてこられた成果がメダリストとして評価される。
試合のまえにリンクサイドで最後の言葉を選手に助言するコーチ、演技が終わった後抱き合って、祝福とねぎらいを交換する風景は、見ているものにも感動を与えます。
鈴木明子選手の摂食障害はメンタルの病。コーチの長久保裕氏は感性豊かな鈴木明子選手の良い面を上手く引き出すことに成功。彼女の表現力は抜群。
名選手名コーチにあらずです。